「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会13日目、女子シングルス決勝で第20シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第17シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦。第1セットは6-2で大坂が先…

「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会13日目、女子シングルス決勝で第20シードの大坂なおみ(日本/日清食品)が第17シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)と対戦。第1セットは6-2で大坂が先取し、優勝まであと1セットとした。

両者は過去に1回対戦している。今年の3月に行われた「マイアミ・オープン」1回戦で、そのときは6-3、6-2で大坂が勝利している。自身初、そして日本女子初のグランドスラム優勝に向けて、大坂の挑戦が始まる。

試合前のインタビューで大坂は「もちろん緊張しています。でも、興奮もしています。セレナのグランドスラムの決勝は何度も見てきました。彼女とここで当たるのは光栄です」と語った。一方、自身24度目のグランドスラム優勝がかかるセレナは「出産を経てこの舞台に帰ってきました。この気持ちは本当にファンタスティックです。なおみは全てのショットが上手です。私も最善を尽くします」と語った。

いつもは試合中もざわつくことの多い「全米オープン」のセンターコートだが、さすがに今日は静寂に包まれた状態で試合が始まった。

第1セットはセレナのサービスゲームから。お互いにキープで迎えた第3ゲームで大坂は30-40とブレークポイントを握った。そしてセレナがダブルフォルトをし、大坂が先にブレークに成功した。

そしてブレーク後の第4ゲームをキープしてゲームカウント3-1とした大坂は、第5ゲームでも再び30-40とブレークのチャンスをつかむ。そしてラリーの末にセレナのショットがネットに掛かり、2ブレークアップ、ゲームカウント4-1とした。

大事な第6ゲーム、大坂は左右にふられながらもしっかりと追いついてクロスにウィナーを決めると、セレナがそのショットを称える。しかし、セレナも直後に見事なダウン・ザ・ラインを決め、大きな「カモン!」の声がコートに響いた。そして30-40とセレナに初めてのブレークポイントを握られた大坂だったが、サービスエースを決めてデュースに持ち込む。再びセレナにブレークポイントを握られたが、ここをしのいで最後もサービスエースを決めてキープした。

ゲームカウント5-1で迎えた第7ゲームはセレナにキープされたが、続く第8ゲームが大坂のサービング・フォー・ザ・セットとなった。ここでも大坂はセレナの反撃を許さずにキープし、第1セットを6-2で先取した。

セレナはファーストサーブの成功率が低く、ダブルフォルト、アンフォーストエラーもいつもより多い。第1セットはそれにも助けられた形となった。

試合は先に2セットを先取した方が勝利の3セットマッチ。現在第2セットに進んでいる。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全米オープン」決勝前のフォトセッションでの様子。左から大坂、ビリー・ジーン・キング、セレナ

(Photo by Elsa/Getty Images)