「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会3日目。男子シングルス2回戦で第28シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)はアンドレアス・セッピ(イタリア)との3時間47分にわたる、フルセットの熱戦を逆転…
「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/8月27日~9月9日/ハードコート)の大会3日目。男子シングルス2回戦で第28シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)はアンドレアス・セッピ(イタリア)との3時間47分にわたる、フルセットの熱戦を逆転で制して、3回戦進出を決めた。スコアは6-4、4-6、5-7、7-6(2)、6-4だった。
シャポバロフは「とてもクレイジーで、長い試合だった。今は疲れているが、自分はラッキーだ。まだ19歳なんだ」と語っており、カナダの公共放送であるCBCがその様子を伝えた。
試合では、シャポバロフにとってはセットカウント1-2に追い込まれるなど、劣勢な展開。第1セットを自身のものにしたものの、第2、3セットではセッピの巻き返しにあい1-2と劣勢で第3セットを終えた。
また、続く第4セットでは失えば敗退となるタイブレークまで、シャポバロフは追い込まれたが、セッピのダブルフォルトでのラッキーな得点もあり、勝負強さを見せ追いついた。
さらに、勝敗を分ける第5セットでもシャポバロフは第3ゲームで先にブレークした一方で、第6ゲームでブレークバックされるなど一筋縄ではいかない展開に。しかし、第7ゲームで再びブレークする粘りを見せて、シャポバロフがセッピを退けた形だ。
5セットを戦いきる長いゲームの中で、シャポバロフは、積極的にショットを打ち込んだほか、ベースラインでのプレーを主体にするセッピに対してネットにつくなどコート全体を使う動きも見せた。
数値からもその様子が読み取れ、得点率は75%とセッピよりも低かったが28回のネットプレーを見せたほか55本のウィナーを放った。一方のセッピは10回のネットプレー、31本のウィナーだった。シャポバロフの積極的な打球やネットプレーなど攻める姿勢を示していたとも言えそうだ。
3回戦では、シャポバロフは、昨年の「全米オープン」のファイナリストであり今年の「ウィンブルドン」でも決勝に進出した第5シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する予定だ。
アンダーソンは1回戦ではライアン・ハリソン(アメリカ)との4時間超の試合を制し、2回戦ではジェレミー・シャルディ(フランス)をストレートで破り勝ち上がってきている。(テニスデイリー編集部)
※写真は「全米オープン 」でのシャポバロフ
(Photo by TPN/Getty Images)