8月8日(水)から17日(金)まで、大坂の靭テニスセンターと江坂テニスセンターで全日本ジュニア選手権が開催されています。8月15日は、靭TCで男女の12歳以下、14歳以下、16歳以下の準決勝、18歳以下の準々決勝が行なわれました。その中から…

8月8日(水)から17日(金)まで、大坂の靭テニスセンターと江坂テニスセンターで全日本ジュニア選手権が開催されています。8月15日は、靭TCで男女の12歳以下、14歳以下、16歳以下の準決勝、18歳以下の準々決勝が行なわれました。

その中から男子2名をピックアップ。

◆まずは、12歳以下でノーシードから準決勝まで勝ち上がってきた小柳遥人(SFC)。相手は同じくノーシードですが、全国小学生で優勝した若松泰地(パブリックTE)です。緊張のため序盤は思うようなプレーができませんでしたが、第2セットに入り「ボールの弾道が低くなってミスしていたけど、弾道を上げてラリーができました」と立て直して競り始めます。1-6、4-6で敗れたものの、全国ベスト4は今までで最高の結果となりました。

小柳の特徴は片手バックハンド。実は小学4年までは両手バックハンドでした。変えたきっかけは、「鮮やかで、攻めのパターンが多い」と憧れているフェデラーです。もともとよくマネをしていたそうで、コーチと話して片手バックハンドに変更しました。片手にしてから2年しか経っていないとは思えないプレーぶりでしたが、今後もっと上達しそうです。

ちなみに、対戦相手の若松の憧れの選手もフェデラー。フォアで顔を打点に残すところなどを参考にしているそうです。若松の応援に、清水悠太プロが会場に来ており、「打つと見せかけてドロップショットを打つのがうまい」とほめていました。

◆16歳以下で第1シードの三井駿介(アクトスポーツクラブ)を苦しめたのが、石井涼太(INABA T.S.)。負けはしたものの、4-6、6-3、4-6のフルセットで3時間の激戦でした。三井と全国の決勝で戦うのは3度目。過去2度は負けています。「今までファイナルに入ると勝てない感じでしたが、今回はファイナル0-3になって今までと同じ感じかと思いましたが、タイに持っていけたので、そこは成長したところかと思います」。大事なポイントでの取得率が相手の方が高かったことが、敗因だと分析します。

この試合は攻める石井に守る三井という構図で展開しており、石井はパワフルなショットをどんどん打ち込んでいました。実は、「(今年の)4月までは守りのテニス」だったそうです。年齢が上がったことで練習相手がいなくなり、週1、2回教えてもらうことになった軸丸コーチの指導で、打つテニスに変えることになりました。最初は合わなかったそうですが、「7月中旬ぐらいにふっきれて自分のものになってきました」と、攻撃テニスに自信を滲ませます。来年はジュニア最終学年になる年なので、活躍を期待しましょう。(©スマッシュ)

※写真は大会の様子

(©スマッシュ)