現地の8月12日、「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)男子シングルス決勝で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)がステファノス・チチパス(ギリシャ)に6-2、7-6(4)で勝利した。ATP公式…

現地の8月12日、「ATP1000 トロント」(カナダ・トロント/8月6~12日/ハードコート)男子シングルス決勝で、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)がステファノス・チチパス(ギリシャ)に6-2、7-6(4)で勝利した。

ATP公式サイトによると、ナダルは試合後「もし2週間前にこの結果を教えてもらっていたとしても、信じなかっただろう」「最高の形でハードコートシーズンのスタートが切れた。トロントで優勝することにはとても大きな意味がある。マスターズ1000は、しょっちゅう優勝できる大会ではない。僕にとって非常に重要な勝利であり、とても幸せだ」と語った。

また「カナダは居心地がいい。いいプレーができる。それに、この大会期間中はずっと、カナダの国旗と同じ色のウェアでプレーした」と話した。

ナダルは今大会の優勝で同大会4個目、「ATPワールドツアーマスターズ1000」で33個目となるタイトルを獲得した。また1968年のオープン化以降、史上4人目となるシングルスでのキャリア通算80個のタイトル獲得を達成した。

そのことについて「80回目の優勝は、もちろんすごい数字だし、重要な数字だ。とても嬉しい。マスターズ1000で優勝することはとても難しい。強い対戦相手を避けられないから、グランドスラムよりも難しい場合もあるほどだ」とナダルは語る。

ナダルのほかに80個以上のタイトルを獲得しているのは、ロジャー・フェデラー(スイス)(98個)、ジミー・コナーズ(アメリカ)(109個)、イワン・レンドル(アメリカ)(94個)だ。

チチパスとの決勝についてナダルは「第1セットはとてもよかった。僕はいいプレーをして、この大会を通して最高の第1セットか、ひょっとすると最高のセットだったかもしれない」と振り返る。

「第2セットに入ると、お互い相手のサービスゲームであまりポイントを取れなかった。それから、僕が試合を決めなければならなかったあの瞬間、よくないゲームをしてしまった」と話すナダル。ナダルは第2セットでサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップを迎えたがチチパスにブレークを許した。「その後、彼のプレーがよくなり始めた。僕は少し緊張して、神経質になって、彼に第2セットのセットポイントを握られた」

そして勝利したことについて「このトロフィーをもう1度自分のものにできて、とても幸せだ。大きな意味があることなんだ。とても素晴らしい1週間だった」と語った。(テニスデイリー編集部)

※写真はキャリア通算80回目の優勝を果たしたナダル

(Photo by Peter Staples/ATP World Tour via Getty Images)