ハードコートシーズンの開幕に先立って、全米テニス協会(USTA)とATP(男子プロテニス協会)、そしてWTA(女子テニス協会)が、ショットクロックやウォームアップクロックなどを大会に導入することを明らかにしていた。その新たな取り組みについて…

ハードコートシーズンの開幕に先立って、全米テニス協会(USTA)とATP(男子プロテニス協会)、そしてWTA(女子テニス協会)が、ショットクロックやウォームアップクロックなどを大会に導入することを明らかにしていた。

その新たな取り組みについて、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はこのほど、ATPのインタビューの中で、「選手たちがどのように反応するか興味深い」との見方を語った。

「全米オープン」に代表される北米シーズンでは今年、選手らがコートに入場してからの時間をより細かく計測し、試合前の準備やウォームアップの時間をより厳しく管理するためのウォームアップタイマーが導入されるという。

ほかにも、ポイント間の長さを測るショットクロックも導入予定。同システムの下で試合中に次のプレーのサービスが始まるまでを25秒間を示す時計を導入し、25秒を超過したにも関わらずサービスのモーションを開始しなかった際には、タイムバイオレーションの警告を与えることになる。

ズベレフはその点についてATPとのインタビューで尋ねられて、「選手たちがショットクロックに対してどのように対応してくるのかとても興味深いですし、ウォームアップタイムは自分もまだわからないですが楽しみではあります。数週間後に選手たちの対応が見られるのを楽しみにしています」との見方を語った。

昨年のシーズン末に行われた「Next Gen ATP ファイナルズ」では、ショットクロックも試験的に使われたほか、昨年の「全米オープン」の予選でも使用されるなど、その導入も徐々に進んできていた。

実際に新たな仕組みの導入により試合時間や進行がどう変わるかにも注目していきたい。(テニスデイリー編集部)

※写真は2018年「ウィンブルドン」でのズベレフ

(photo by John Patrick Fletcher/Action Plus via Getty Images)