第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)との準々決勝で6-2、7-6(5)、5-7、4-6、11-13と惜しくも敗れ、今年の「ウィンブルドン」のトーナメント表からは姿を消し、落胆した様子を…

第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、第8シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)との準々決勝で6-2、7-6(5)、5-7、4-6、11-13と惜しくも敗れ、今年の「ウィンブルドン」のトーナメント表からは姿を消し、落胆した様子を試合後の会見でも見せた。しかし来年の「ウィンブルドン」出場も目標だと明言するなど、戦う意欲を失っていないことも示した。

今大会で、フェデラーはディフェンディングチャンピオンとして2年連続9回目の優勝を目指しており、準々決勝までは昨年から続いていた「ウィンブルドン」での連続セット取得を32まで伸ばすなど圧倒的強さで勝ち上がってきていた。それだけに、フェデラーの2セット先取してからの大逆転負けという意外な結果に驚く向きもある。

フェデラーは、その黒星について「いつまで引きずるかはわからない。しばらくの間かもしれないし、1時間かもしれない。どうなるかはわからない」と話した。

ほかにも、「調子は良かった。もちろん最初の2セットを取ってマッチポイントを握ってから、残りの2セットを失ったのは残念なことだった」などとフェデラーは話しており、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが伝えている。

試合序盤については、フェデラー自身が「第1セットは非常に良かった。サーブを読めて、彼はエースを多くは取れていなかった。ベースラインからかき回し、アグレッシブにプレーしていた」と話しており、優勢だったことを確認した。

実際、フェデラーは、第1セットの冒頭で0-40のチャンスを作ると、ブレークに成功。続く自身の最初のサービスゲームはラブゲームでキープし、リードするなど優位に試合を運んでいた。

さらに第2セットでは競り合いとなり、タイブレークでアンダーソンに先行を許すも逆転で制し、フェデラーがリードを保っていた。

一方で、フェデラー自身の言葉によれば、試合が進むにつれ、アンダーソンの隙を作ることができず、悪い感じがしていたという。第3セット最大のチャンスもフェデラーに訪れ、5-4のリードで迎えたリターンゲームで30-40でマッチポイントと、勝利まで1ポイントにも迫っていたが、最後には逆転を許した。

ただフェデラーは「今は落ち込んでいる」と言いながらも「もちろん目標は来年も戻ってくること」だと、来年への意気込みも示しており、次回大会も盛り上げてくれそうだ。(テニスデイリー編集部)

※写真は試合中のフェデラー

(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)