7月4日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会3日目、第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がジョン・ミルマン(オーストラリア)を相手に、3セット連続でのタイブレ―クを制して勝利を決めた。スコアは7-…

7月4日、「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン/7月2~15日/芝コート)大会3日目、第13シードのミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がジョン・ミルマン(オーストラリア)を相手に、3セット連続でのタイブレ―クを制して勝利を決めた。スコアは7-6(4)、7-6(4)、7-6(4)、試合時間は2時間38分だった。

ラオニッチは、現在、世界ランキングで32位であるものの、キャリアハイの順位は3位の強豪だ。高速サーブを武器にしているほか、「ウィンブルドン」では2016年に準優勝した実績も持っている。

試合開始から第1セットの中盤までは両選手ともに、サービスキープを続けながら、ゲームを消化した。強力なサービスを持つラオニッチは、第12ゲーム終了時点までに14本のエースを放ち、ほとんど隙のないキープを演出していた。

他方で、ラオニッチは、ミルマンのサービスを崩せずに、第1セットの決着をタイブレークでつけることに。その中で、ミルマンにバックハンドのウィナーを打たせてしまい失点する場面もあったものの、ラオニッチが結局、ミニブレークを重ねて第1セットを、7-6(4)でものにした。

第2セットに入っても、序盤には、ラオニッチとミルマンはともにキープ合戦を繰り広げるかに見えたが、流れは行き来する展開。

第7ゲームのリターンで、ミルマンのダブルフォルトやフォアハンドでアウトミスなどで、ラオニッチの3ブレークポイント。さらに、ラオニッチは、続くポイントをボレーで鮮やかに得点してブレークし、いったんはリードを確保した。

同選手はしかし第10ゲームでミスを重ねてしまい、今回の試合で初めてブレークポイントのピンチ。続くポイントで、ラオニッチにバックハンドのアンフォーストエラーが出てしまい、ブレークを喫した。スコアはここで均衡を取り戻すと、そのまま第1セットと同様にタイブレークにもつれ込んだ。

ラオニッチは、この競り合った場面でもミルマンから2ミニブレークを奪ったのに対して、自身のサービスではミニブレークを1つに抑えて第2セットを獲得。第1、2セットともに、拮抗した流れから、タイブレークでラオニッチが連続でセットを制する形になった。

一方で第3セットに入ると、またもやキープ合戦となり、お互いにブレークを許さないまま、セット最終盤のタイブレークに突入。最後には、第1、2セットと同様にラオニッチは、3セット連続のタイブレークとなる中で、1セットも与えずに勝利を手にした。

ラオニッチは次戦でデニス・ノバック(オーストリア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はサービスの構えを取るラオニッチ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)