6月17日、男子シングルス決勝戦で「芝の帝王」ロジャー・フェデラー(スイス)が「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)の決勝戦で世界ランキング35位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破り、優勝を飾った。…

6月17日、男子シングルス決勝戦で「芝の帝王」ロジャー・フェデラー(スイス)が「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)の決勝戦で世界ランキング35位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破り、優勝を飾った。スコアは6-4、7-6(3)、試合時間は1時間18分だった。

フェデラーは準決勝で同ランキング24位のニック・キリオス(オーストラリア)を破って決勝に進出しており、その勝利の時点で1位の座を現1位のラファエル・ナダル(スペイン)から奪還することが確定していた。

一方のラオニッチは同ランキング35位。2016年の「ウィンブルドン」では準優勝し、同年には3位にも入っていたが、昨年来から負傷などで苦しんでおり、完全復活を期待される選手。

第1セット序盤、フェデラーは、堅固なサービスを武器に勝ち上がってきたラオニッチに対して、ブレークを達成。

3ゲーム目にはラオニッチのアウトミスや、アプローチショットに対するフォアのウィナーなどで15-40の2ブレークポイント。さらに、リターンエースが決まり、フェデラーが1ブレークアップのリードとなった。

第1セットではそのまま、フェデラーがリードを守り切り、6-4で獲得。優勝に向けて大きく近づいた。

第2セットに入るとさらに、試合の緊迫感が増した。フェデラーとラオニッチは双方とも、お互いのサービスゲームに付け入る隙を見つけられず、タイブレークに入った。

タイブレークでは、フェデラーは、ミニブレークを1度喫しただけの一方的な展開で、ラオニッチのサービスポイントを3度ミニブレーク。結局、7-3でフェデラーが制して、第2セットも奪取。ストレートで勝利し優勝を決めた。

フェデラーは、今期芝シーズンの初戦で優勝となり、「全豪オープン」を含む今期3つ目のタイトルを手にした。(テニスデイリー編集部)

※写真は「メルセデス・カップ」で優勝したフェデラー

(Photo by Alex Grimm/Getty Images)