「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス準々決勝で、第2シードで出場しているルカ・プイユ(フランス)は15日、デニス・イストミン(ウズベキスタン)を破り、準決勝進出を果たした。スコアは6-…

「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス準々決勝で、第2シードで出場しているルカ・プイユ(フランス)は15日、デニス・イストミン(ウズベキスタン)を破り、準決勝進出を果たした。スコアは6-4、6(5)-7、6-3、試合時間は2時間3分だった。

プイユは、ショット感覚に優れたサーフェスを選ばずコンスタントに結果を残せる選手で、ランキングは現在17位。キャリアハイではトップ10に入った実績もあり、実力者の一人。昨年の「メルセデス・カップ」で優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンでもある。

一方のイストミンは、ランキング100位の31歳。攻撃的なベースライナーで、「全豪オープン」や「ウィンブルドン」でも4回戦まで進出した実績もある。

ランキング上位のプイユは、イストミンに先行してゲームを作った。2-2の同点で迎えたイストミンのサービスゲームで、プイユが、イストミンのネットミスなどから、30-40のブレークポイント。すかさずフォアのウィナーで得点すると、1ブレークアップのリードを確保した。

プイユは、第1セットでは自身のサービスゲームを失わず、自身のものにした。ランキングで格上の同選手が危なげなくリードを築いた形だ。

しかし、イストミンは、第2セットに意地を見せた。お互いにサービスゲームを与えずに入ったタイブレークで、イストミンがミニブレークを重ねて、踏みとどまった。逆にプイユは、勝利目前で第3セットに持ち込まれた格好だった。

プイユは第3セット、地力の差を見せてゲームを優位に運んだ。両選手ともにキープして3ゲームを消化した後、同選手が、イストミンのアウトミスなどで、2ブレークポイント。自身のリターンのアウトミスで1ポイントを失ったものの、プイユがラリーをしかけたところでイストミンがネットミス。貴重な1ブレークアップがプイユのものになった。

結局、プイユは、自身のサービスでは付け入る隙を与えず、最後のサービスゲームでは、ボレーをネットにかけ1ポイントを失点したものの、エース4本で準決勝進出を決めた。

プイユの次の対戦相手は、トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)との試合を制したミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に決まった。(テニスデイリー編集部)

※写真はイストミン(左手前)との試合でバックボレーを打つプイユ(右奥)

(Photo by Alex Grimm/Getty Images)