「全仏オープン」を終えて、「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」への出場権を巡る「レース・トゥ・シンガポール」も中盤に入ってきた。今年2度目のグランドスラムという節目の直後の状況を整理しよう。「全仏オープン」に第1シードで出場…
「全仏オープン」を終えて、「BNP パリバ WTAファイナルズ・シンガポール」への出場権を巡る「レース・トゥ・シンガポール」も中盤に入ってきた。今年2度目のグランドスラムという節目の直後の状況を整理しよう。
「全仏オープン」に第1シードで出場したシモナ・ハレプ(ルーマニア)は、見事に優勝を果たし、ランキング1位の座を守ると同時に、「レース・トゥ・シンガポール」でも首位についている。
4度目のグランドスラムの決勝でついに初優勝を果たしたランキング女王が、シンガポールに向けて快調に走行しているところだ。
他方で、今年のグランドスラムで好成績を収めた選手などが続く。2位につけるのは、「全豪オープン」で優勝したカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)で、ハレプには引き離されながらも、好位置を確保。
そのウォズニアッキとはほとんど差のない3位にぴたりとつけるのが、ペトラ・クビトバ(チェコ)だ。グランドスラムでの上位進出こそなかったものの、「ムトゥア マドリード・オープン」、「プラハ・オープン」、「サンクトペテルブルク・レディース・トロフィー」で優勝しており、順位にも反映されているところだ。
4位にはエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が、5位にはアンジェリック・ケルバー(ドイツ)がつける一方で、「全仏オープン」で準優勝となったスローン・スティーブンス(アメリカ)は13位から6位に急上昇だ。
トップ10にはほかにも、7位にガルビネ・ムグルッサ(スペイン)、8位にカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、9位にダリア・カサキナ(ロシア)、10位にエリース・メルテンス(ベルギー)がつけている。
11位以下では、全仏で準決勝まで勝ち進んだマディソン・キーズ(アメリカ)が24位から13位と10人以上を抜いて上位を射程圏に収める動きを見せた。
大坂なおみ(日本/日清食品)はトップ10にこそ入っていないものの、12位につけており、まだまだトップ8人の出場権の獲得にチャンスもありそうだ。◇ ◇ ◇
【6月11日付レース・トゥ・シンガポール】
順位(前週) 名前(国籍) ポイント
1.(1)シモナ・ハレプ(ルーマニア) 5,285
2.(2)カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク) 3,370
3.(3)ペトラ・クビトバ(チェコ) 3,032
4.(4)エリナ・スビトリーナ(ウクライナ) 2,950
5.(5)アンジェリック・ケルバー(ドイツ) 2,730
6.(13)スローン・スティーブンス(アメリカ) 2,663
7.(11)ガルビネ・ムグルッサ(スペイン) 2,253
8.(6)カロリーナ・プリスコバ(チェコ) 2,241
9.(8)ダリア・カサキナ(ロシア) 2,075
10.(7)エリース・メルテンス(ベルギー) 2,061
11.(10)カロリーヌ・ガルシア(フランス) 1,722
12.(9)大坂なおみ(日本/日清食品) 1,721
13.(24)マディソン・キーズ(アメリカ) 1,592
14.(12)キキ・バーテンズ(オランダ) 1,575
15.(15)ユリア・ゲルゲス(ドイツ) 1,357
------------------------(テニスデイリー編集部)
※写真は表彰式でのハレプ(中央右)とスティーブンス(中央左)
(Photo by Ian MacNicol/Getty Images)