卓球大会の運営は大変だ卓球大会の運営は思ったよりも煩雑だ。体育館を借りて、卓球台を用意するのはもちろんのこと、組み合わせを考えたり、プログラムの印刷製本、集客やエントリーの確認に賞品や賞状の手配。試合当日も支払いや審判コールなどなにかと忙し…
卓球大会の運営は大変だ
卓球大会の運営は思ったよりも煩雑だ。体育館を借りて、卓球台を用意するのはもちろんのこと、組み合わせを考えたり、プログラムの印刷製本、集客やエントリーの確認に賞品や賞状の手配。試合当日も支払いや審判コールなどなにかと忙しい。
こうした卓球大会運営者の悩みに応えるプラットフォームがある。それがP4MATCH(読み:ピーフォーマッチ)だ。このシステムを使えば、主催者が大会に参加しながら大会運営を行えるほど、進行の雑務をとりはらえるのだ。複数の大会主催者からも下記動画の通り、好評価を得ている。
そこで、P4MATCHのシステムを導入している大会に筆者が参加し、取材を行った。
P4MATCHの大会受付の様子
紙いらずの大会プログラムを実現
このシステムの大会運営者側のメリットは、これまで紙で行ってきた大会プログラムの作成をほぼシステムで自動化出来るという点にある。
Web上で記載する大会フォーマットを記入すれば、すぐに大会をお知らせ出来る。
大会のフォーマットに必要事項を入力すれば、紙のプログラムを発行せずにWeb上で大会を公開し、参加者を募ることが出来る。
Web上でP4MATCHの大会情報を見ればいつでも誰でも参加応募することが出来る。
また、組み合わせも毎試合ごとにP4MATCHのシステムが対戦相手を自動でマッチングしてくれるので、同じ実力の相手と沢山試合が出来るようになる。
青が筆者の名前。左側から順に試合が進行し、次に筆者の試合が始まることが一目で分かる。
実際、大会の当日は運営者がわずか2人であったが、100名規模の大会にもかかわらず、13時から開始した試合が20時より前に全日程を終了し、1人あたり5試合行うことが出来た(棄権は除く)。
大会運営者も大会進行に気兼ねせず、試合に参加できる。
卓球を楽しみたいとの思いから大会主催者の為のシステム開発をスタート
P4MATCH運営者の塚原氏。
主催者の塚原清文氏にお話を伺ったところ、P4MATCHを立上げる最初の動機は参加者目線での不満にあった。
「せっかく合間を縫って予定を組んで休日に大会に参加しても、同じ対戦相手と何度も試合して負けたり、棄権が多くて、あまり試合が出来ないなど、あまり楽しめないことがあったんですまた、試合の申込をFAXで行うところも多く、試合情報が紙で人づてに回る為に、意識して情報を得ないといけないことも面倒だった」という。
卓球のオープン試合に参加したことのある人であれば、共感いただけるのではないだろうか。
「せっかく好きな卓球なんだから楽に楽しく参加したいという個人的欲求を満たすことが目的でした。」と塚原氏は語る。「実際作ってみると参加者のために作ったのだけれど、開催者のためにもなると感じ、今の形に舵を切りました。」(塚原氏)
試合進行がリアルタイムで分かり、近い実力の人と対戦できる
実際、参加者にとっても分かり易いシステムになっている。当日の試合進行はアプリで全て調べることが出来、どのタイミングで自分の試合が入るか、審判係として呼ばれるかが分かるため、一旦その場を離れられる。
選手は、スマートフォン、タブレットで自分の出番がいつかを確認できるので、慌てなくて済む。
また、試合の記録をアプリ上で行い、組み合わせはシステムで自動に行われるので、紙に記録する手間が省ける。
試合の点数は、審判がスマートフォンでP4MATCHのシステム上に記録
今後、決済システムを導入することで、当日の現金支払いの手間もなくす取り組みも進めているという。
そして、参加者にとっての一番のメリットとして、近いレーティングポイント同士の選手が試合するシステムになっている。実力差が激しく、お互いに満足度の低い試合をする心配が少なくなる。
当日はゲームオールの白熱した試合が非常に多かった。
レーティングを行ってマッチングするP4MATCHのシステムを使えば、なかなか対外試合で勝てない初心者でも、同じレベルの選手との試合を沢山経験することができるため、練習で培ってきた技術を存分に試すことが出来るわけだ。
塚原氏は、卓球を続ける人が年代が上がるにつれてだんだん減っていく点について問題意識を感じていた。
日本卓球協会のHPによれば、平成28年度の加盟団体登録人数は、全国で33万人を越えている。うち中学生が16万人余り、しかし、高校生の登録は約7万人と半分以下に減り、大学生(日学連)の登録は更にその10分の1の約7000人となる。
「高校、大学、社会人と生活の場が変わったときに、今までの仲間と別れたとき、新しい生活の場で知り合いがいない中卓球を続けることは思った以上に難しい。やりたくてもやれない。そんなときにP4MATCHで近場の大会に参加することで新しい仲間との出会いが生まれ卓球を続けるきっかけを作れると思っています。」
誰でも参加し易いWeb上の大会プログラムの仕組みと、レーティング、マッチングの2つの仕組みを組み合わせることで、さらに卓球のすそ野は広がる可能性がある。
現在、P4MATCHのシステムを使う大会主催者、参加者を募っているところ。利用料は参加費にあわせてとる形なので、参加費の発生しない部内リーグなどで使う場合には、システムの料金が発生しない。
これまであまり卓球の大会に参加することが出来なかった方々は、是非この機会にP4MATCHの試合に参加してみてはいかがだろうか?
大会を主催したい場合は以下にご連絡下さい
Facebookアカウントをお持ちの方はこちらから:http://fb.me/msg/p4match
Facebookアカウントがない方はこちらから:support@p4match.com
取材・文:座間辰弘(ラリーズ編集部)