「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)に「クレーキング」ラファエル・ナダル(スペイン)が自身のキャリアで900勝を挙げるという大きな記録に到達した。今大会にナダルは第1シードで出場しており、6月4日に4回戦…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)に「クレーキング」ラファエル・ナダル(スペイン)が自身のキャリアで900勝を挙げるという大きな記録に到達した。

今大会にナダルは第1シードで出場しており、6月4日に4回戦でマクシミリアン・マルテレル(ドイツ)を相手に、6-3、6-2、7-6(4)とストレートで勝利。準々決勝への進出を決めるとともに、同選手のツアーでの通算勝利数が900に達し、グランドスラムでの勝利数も234勝に伸ばした。

ナダルは今回の通算勝利数900への到達で、最近50年で5人目の900勝選手となった。ほかには、ジミー・コナーズ(アメリカ)、ロジャー・フェデラー(スイス)、イワン・レンドル(アメリカ)、ギリェルモ・ビラス(アルゼンチン)らが同じく900勝以上を記録してきた。

ナダルは、マルテレルとの試合について、一般的には良かったとした上で、最初の2セットについては前向きに受け止めている様子で、AP通信が伝えている。

他方で第3セットについて同選手は「序盤にブレークのチャンスがあったが生かせなかった。自分のサービスでいくつかのミスも犯してしまい、タフなセットに苦しんだ。アグレッシブにプレーするには、少し足が止まってしまい、試合を均衡させた。彼はいい選手だ」と話した。

さらに「年を取ったとは感じていない。だけど32歳だし、2003年からプレーしてるから、長い時間、長い歳月だ。ツアーの日々を毎日本当に楽しんでいるし、もうしばらく続けたいと思っている」とナダルはAP通信を通じて明かしている。

また、今回の勝利でナダルがメジャー大会で獲得した白星の数は、233勝のジミー・コナーズの記録を抜いた形だ。

ナダルは準々決勝で、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。両選手の対戦成績は、ナダルの5戦5勝となっている。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は観衆に両手を上げて応えるナダル

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)