「世界最大の草レース」ともいわれるニュルブルクリンク24時間耐久レース。現在はワークスチームが最新マシンを持ち込んで総合トップ争いをするが、もともとはアマチュアレーサーが多く参加するローカルレースだったからだ。いまでも一般の参加者に対して広…

「世界最大の草レース」ともいわれるニュルブルクリンク24時間耐久レース。現在はワークスチームが最新マシンを持ち込んで総合トップ争いをするが、もともとはアマチュアレーサーが多く参加するローカルレースだったからだ。いまでも一般の参加者に対して広く門が開かれている。

参加車両の多さもこのレースの特徴で、今年の決勝出走車両はなんと147台。約25kmととんでもなく長いコースで戦うニュル24時間レースだからこなせるが、通常のサーキットでは考えられない(コース内で大渋滞が起きてしまう)台数である。

総合トップを争うのは例年ポルシェ911やメルセデスAMG GT、アウディRS、そしてBMW M6などのSP9クラス(FIA GT3車両)の最新ハイパワーマシン。いっぽうで、147台もの車両があれば珍しいクルマや少数派もあり、それらの走りを見るのもニュル24耐の醍醐味だ。

総合上位を目指すランボルギーニ『ウラカン』やKTM『X-BOW』などに交じり、トヨタ『カローラ』、そして年季の入ったオペル『マンタ』などもありとにかく見ていて飽きない。いずれにせよ、カローラや古いマンタが最新のハイパワーレースマシンに交じって走るのだから凄いレースだ。

フォード・マスタング。アメ車の参戦はきわめて珍しい《撮影 工藤貴宏》

フォード・マスタング。アメ車の参戦はきわめて珍しい《撮影 工藤貴宏》

ランボルギーニ・ウラカン。スーパーカーも少数派だが、見た目の華やかさはさすが。《撮影 工藤貴宏》

ランボルギーニ・ウラカン。スーパーカーも少数派だが、見た目の華やかさはさすが。《撮影 工藤貴宏》

レクサスLC。「トヨタ社内チーム」で参戦。《撮影 工藤貴宏》

レクサスLC。「トヨタ社内チーム」で参戦。《撮影 工藤貴宏》

ルノーのワンメイクレース専用車両R.S.01。日産GT-R用のV6ターボエンジンをチューニングしてミッドシップに搭載している。《撮影 工藤貴宏》

ルノーのワンメイクレース専用車両R.S.01。日産GT-R用のV6ターボエンジンをチューニングしてミッドシップに搭載している。《撮影 工藤貴宏》

カーコレクターが“公道も走れるレースマシン”としてオリジナルで制作したSCG003c。総合上位に食い込む速さを見せる。《撮影 工藤貴宏》

カーコレクターが“公道も走れるレースマシン”としてオリジナルで制作したSCG003c。総合上位に食い込む速さを見せる。《撮影 工藤貴宏》

ヒュンダイi30。「TCR」というリーズナブルなツーリングカーレース用車両のカテゴリーに参戦。《撮影 工藤貴宏》

ヒュンダイi30。「TCR」というリーズナブルなツーリングカーレース用車両のカテゴリーに参戦。《撮影 工藤貴宏》

トヨタ86GT。今年の決勝には5台が出走。もっとも台数の多い日本車だ。《撮影 工藤貴宏》

トヨタ86GT。今年の決勝には5台が出走。もっとも台数の多い日本車だ。《撮影 工藤貴宏》

トヨタ・カローラ。日本で売っている車両とは異なる、国際仕様のカローラだ。タイトヨタのチームが2台をエントリー。なんと、ニュル24耐では極めて珍しい右ハンドル!《撮影 工藤貴宏》

トヨタ・カローラ。日本で売っている車両とは異なる、国際仕様のカローラだ。タイトヨタのチームが2台をエントリー。なんと、ニュル24耐では極めて珍しい右ハンドル!《撮影 工藤貴宏》

ルノー・クリオR.S.。量産仕様でもサーキットを走ることを前提に作られた生粋のスポーツハッチだ。《撮影 工藤貴宏》

ルノー・クリオR.S.。量産仕様でもサーキットを走ることを前提に作られた生粋のスポーツハッチだ。《撮影 工藤貴宏》

オペル・マンタ。本来なら「10年以上前に作られた車両は参加できない」という2011年からはじまったルールで参加できないのが、長年参戦し続けているという理由の特例で出走が認められている。《撮影 工藤貴宏》

オペル・マンタ。本来なら「10年以上前に作られた車両は参加できない」という2011年からはじまったルールで参加できないのが、長年参戦し続けているという理由の特例で出走が認められている。《撮影 工藤貴宏》

E36型のBMW 3シリーズ。なんとM3ではなく「318iS」だ。この車両も特例で参加していると思われる。《撮影 工藤貴宏》

E36型のBMW 3シリーズ。なんとM3ではなく「318iS」だ。この車両も特例で参加していると思われる。《撮影 工藤貴宏》

こちらも特例で参加していると思われるオペル・アストラ。古いクルマでの参加は、日本の草レースと同じ感覚なのだろう。《撮影 工藤貴宏》

こちらも特例で参加していると思われるオペル・アストラ。古いクルマでの参加は、日本の草レースと同じ感覚なのだろう。《撮影 工藤貴宏》