「なぜ言ったことができないんだ」はNG!あなたの言葉を聞くかどうかは"子ども"が決めるものhttp://www.sakaiku.jp/column/mental/2016/011814.html「このトレーニングをやってみよう」。そう伝える…

「なぜ言ったことができないんだ」はNG!あなたの言葉を聞くかどうかは\"子ども\"が決めるもの
http://www.sakaiku.jp/column/mental/2016/011814.html


「このトレーニングをやってみよう」。そう伝えると、コーチは簡単に説明してからその練習をスタートします。しかし、全員が同じ説明を受けたはずなのに、子どもによって違いがあるのはなぜでしょうか。正確にプレーする子、ルールを勘違いしている子や理解していない子、すぐに工夫し発展させる子などさまざまです。「この子をいい選手に育てたい」と一生懸命がんばっているお父さんお母さんやコーチには、まず『コミュニケーションの原理原則を知ること』をお勧めします。きっと、これまで以上に子どもたちのプレーに変化があるはずです。(取材・文 木之下潤)


■コミュニケーションの主導権は“子ども(聞き手)”にある

今回は、日本にコーチングを広めた草分け的存在の伊藤守さんを取材しました。数多くの企業経営者や組織のトップに立つ人材のコーチとして活躍し、自身が代表取締役会長を務める株式会社コーチ・エィはヴィッセル神戸などJクラブのコーチング実績があり、現在もスポーツ組織をクライアントに持っています。

はじめに「コミュニケーションは、話し手と聞き手のどちらが主役だと思いますか?」と逆質問され、コミュニケーションの原理原則を教えてくれました。

「コンサートの主役は演奏家ではなく、聴衆にあります。彼らに聞く姿勢があるからコンサートが成立するんです。聴衆が耳を傾けていないのに演奏するのなら、森の中で音を奏でていればいいわけです。つまり、コミュニケーションの主導権は“聞き手”が握っているんです」

まさに目からウロコでした。私たちはよく勘違いを起こしています。コミュニケーションの主導権は話し手にあると。


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