「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)シングルス2回戦で第14シードの錦織圭(日本/日清食品)とギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)が対戦。第1セットを3-6で先取さ…

「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」(スペイン・バルセロナ/4月23~29日/クレーコート)シングルス2回戦で第14シードの錦織圭(日本/日清食品)とギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)が対戦。第1セットを3-6で先取された錦織は、第2セットの第1ゲーム終了時に棄権を申し出て2回戦敗退となった。試合時間は46分。

両者は過去に3戦しており、錦織の全勝となっている。そして初めての黒星は思わぬ形でつけることになった。

第1セットから錦織は思うように身体がついて行っていない様子が見て取れた。ただ、プレー自体は調子が悪いというものではなく、積極的なネット際のボレーや、ドロップショット、強烈なダウン・ザ・ラインなども狙っていた。そして、それらがことごとくミスに繋がっていった。

このミスは、先週の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」の決勝戦から中二日という日程から、疲労が抜けきっていなかったのだろう。自らの思い描いたプレーに身体が追いつかないという状況が何度も見られた。

第1セット、錦織は9つのブレークポイントを握られ、そのうち7つをしのいだ。一方、錦織が握ったブレークポイントは0。いくらガルシア ロペスがベテランの実力者とはいえ、この差はそうそうあるものではない。やはり、身体がついてこない、思うように動かない、というところから来ていたのだろう。

試合前、錦織は「試合の勘が戻ってきているのは大きいが、体はまだきつい。3セットの試合ばかりだったので全身に筋肉痛があり、手首も完全には治っていない。気をつけながらやりたい」と語っていたが、中二日という日程では痛みは取りきれなかったようだ。

試合後には「ウォーミングアップの時から3カ所くらい痛くてベストなパフォーマンスができなかった。一番は右の太もも。どんどん悪くなっていった」と語ったが、「休めば治ると思う」ともコメントした。

思わぬ形で3回戦進出を果たしたガルシア ロペスは、次の試合でラファエル・ナダル(スペイン)と対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は試合中に何度もうなだれていた錦織圭

(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)