ラファエル・ナダル(スペイン)が22日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の決勝で、錦織圭(日本/日清食品)を6-3、6-2で破り、新記録となるマスタ…

ラファエル・ナダル(スペイン)が22日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の決勝で、錦織圭(日本/日清食品)を6-3、6-2で破り、新記録となるマスターズ31勝目をあげた。

ナダルの勝利の祝福は短く控え目だった。両手を高く突き上げ、それからゆっくり錦織に走り寄るとハグした。錦織を破ったのは、これまで12回対戦した中での10回目だった。

また、ナダルはオープン化以降で同じ大会で11回優勝した初の選手になっており、初優勝から13年を経てたどり着いた。

ナダルは通算での優勝回数はこれで76回目とし、世界ランキングでもロジャー・フェデラー(スイス)を抑えて1位に留まっている。

一方の錦織は、マスターズ大会での初優勝を目指していたが、1-1とするのに11分を要した。また、ネットにつめたナダルの脇を抜く見事なパッシングショットでブレークしたが、わずかな間ながらのリード獲得となった。結局、続く4ゲームで試合は逆転してしまった。

その錦織は、右手首の腱損傷のため2017年の「全米オープン」と今年の「全豪オープン」を欠場した後で、まだ、体調を万全に戻そうとしている最中だ。今大会については「すばらしい1週間だった。怪我をして長い間プレーできなかったから」と同選手は話した。

ナダルは、右臀部の負傷が再発し「全豪オープン」ではマリン・チリッチ(クロアチア)との準々決勝の第5セットで棄権を余儀なくされ、負傷の再発で、続くメキシコで行われた「男子テニスATPワールドツアー500 アカプルコ」と、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 インディアンウェルズ」及び「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」の2つのマスターズの大会を欠場しなければならなかった。

しかし、復帰以降は7試合で同選手は1セットも落としておらず今や、クレーでの最高の状態に戻ったようだ。

ナダルは、今週開催されるバルセロナでの11回目の優勝、そしてローラン・ギャロスで行われる「全仏オープン」での11回目の優勝に、狙いを定めている。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は錦織圭を「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」の決勝戦で破ったラファエル・ナダル

(Photo by Julian Finney/Getty Images)