「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の最終日、シングルス決勝で錦織圭(日本/日清食品)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦。錦織は3-6、…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の最終日、シングルス決勝で錦織圭(日本/日清食品)が第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と対戦。錦織は3-6、2-6のストレートでナダルに敗れ、ナダルが優勝、錦織は準優勝となった。試合時間は1時間33分。

過去の対戦成績は2勝9敗で錦織が大きく負け越している。しかし、直近の対戦は2016年の「リオデジャネイロ五輪テニス競技」の男子シングルス3位決定戦で、このときは錦織が勝利し、銅メダルを獲得している。

第1セット、先にブレークしたのは錦織。第3ゲームでドロップショットを活用してリードした。しかし、直後にナダルにブレークポイントを握られると、ここでダブルフォルトを犯してしまってブレークバックされる。

さらに第6ゲームで再びナダルにブレークされた錦織は、第7ゲームでのブレークポイントを活かすことができず、差を縮めることができなかった。その後、第8ゲームをラブゲームでキープするものの、第9ゲームはナダルに取られてしまい、3-6で第1セットを落とした。

第2セットになってもナダルの勢いは止まらなかった。第3ゲームでブレークされた錦織は、続けて第5ゲームでもブレークされ、2ブレークダウンとなった。錦織は第7ゲームをラブゲームでキープするなど、諦めた様子はなかったものの、ナダルを止めることはできずに第8ゲームを奪われて第2セットを2-6で連取され、セットカウント0-2のストレートで敗れた。

錦織は連戦の疲れや右手首のこともあっただろうが、非常に良く動き、集中してプレーをすることができていた。しかし、それを圧倒するナダルのプレーを上回ることができなかった。

ナダルはこの勝利で同大会11度目の優勝、そして2016年からの3連覇を果たした。またマスターズ1000での優勝回数を31回とし、単独1位となった。

試合後のセレモニーで錦織は「とても楽しい1週間だった。去年は怪我があって長くプレーできなかったが、マスターズで久々の決勝を迎えられた。とても楽しかった」とコメントした。そして「またラファ(ナダル)にチャレンジできたらいいと思う」と次週の「男子テニスATPワールドツアー500 バルセロナ」の3回戦で当たるかもしれないナダルに向けてリベンジを誓った。

一方、勝利したナダルは「圭にとって素晴らしい1週間だった事を祝福したい。怪我から戻るのは難しいことだ。圭が昨年の大きな怪我から戻ってきて、素晴らしいプレーをしていることを、とても嬉しく思う」と錦織の健闘を称えた。(テニスデイリー編集部)

※写真は優勝したナダル(左)と準優勝の錦織(右)

(Photo by Julian Finney/Getty Images)