「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の7日目、シングルス、ダブルス準決勝が行われた。シングルスの準決勝。ラファエル・ナダル(スペイン)対グリゴール・ディ…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」(モナコ・モンテカルロ/4月15~22日/クレーコート)の7日目、シングルス、ダブルス準決勝が行われた。

シングルスの準決勝。ラファエル・ナダル(スペイン)対グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)は、序盤から好発進したナダルだったが、ディミトロフの粘りもあり緊迫したゲーム展開が続いた。しかし、2度目のブレークとなった第10ゲームを奪い第1セットを先取する。その後、第2セットでもナダルの有利は変わらず、完璧といえる内容で締めくくった。ナダルは11回目の優勝に向け、盤石の試合を見せた。

アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)対錦織圭(日本/日清食品)は、調子は上向きで試合を進めていた錦織だったが、隙をついたズベレフがブレークを2回奪い、第1セットはズベレフがモノにした。第2セットは、シーソーゲームが展開される中、第7ゲームで錦織にラブゲームのブレークチャンスが訪れる。ズベレフのミスショットもありブレークに成功すると、続く第9ゲームでも錦織のポイントが先行し、このチャンスを生かし第2セットを奪う。第3セットはキープが続くなか、第3ゲームで錦織がスピードを生かしたショットを決めるなど、いい展開を見せた。さらにサーブ&ボレーなど多彩な攻撃をした錦織が、第10ゲームでブレークに成功、決勝進出を決めた。

ダブルスは、ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)の第2、第3セットを取る展開となったが、優勝にむけ大きく前進した。また、第3シードのオリバー・マラック(オーストリア)/マテ・パビッチ(クロアチア)ペアがフルセットの末に勝利を収め、本大会初の決勝進出を決めた。◇   ◇   ◇

【4月21日 主な試合結果】

◆男子シングルス準決勝

○ラファエル・ナダル(スペイン)6-4、6-1 ●グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)

○錦織圭(日本/日清食品)3-6、6-3、6-4 ●アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)

◆男子ダブルス準決勝

○ボブ・ブライアン(アメリカ)/マイク・ブライアン(アメリカ)4-6、6-3、10-7 ●シモーネ・ボレッリ(イタリア)/ファビオ・フォニーニ(イタリア)

○オリバー・マラック(オーストリア)/マテ・パビッチ(クロアチア)7-6(4)、4-6、10-7 ●ロハン・ボパンナ(インド)/エドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)(テニスデイリー編集部)

※写真は第3シードのA.ズベレフを破った錦織圭

(Photo by Julian Finney/Getty Images)