モールに関しては6月から採用。ジャパンも対応しなければ。(Getty Images)今年(2016年)の新しいルールはすでに1月1日より南半球で実施されているが、北半球でも7月1から実施されることになる。今年の条文改正は、スクラムの際のい…

モールに関しては6月から採用。ジャパンも対応しなければ。(Getty Images)


今年(2016年)の新しいルールはすでに1月1日より南半球で実施されているが、北半球でも7月1から実施されることになる。
今年の条文改正は、スクラムの際のいくつかのルールの追加、レフリーに反則をアピールするような「シミュレーション」が反則となるなど、詳細な点や追加も含めれば合わせて22か所。 6月はテストマッチシーズンとなるが、北半球での新ルールの採用はあくまで7月からとなる。
 ただしモール、特にラインアウトからのモールに関しての新しい反則の適用(条文の変更はないものの状況によって反則となる)は、北半球でも6月1日からとなり、ジャパンを含めた各テストマッチで採用される。

■モールでの反則(北半球では6月より採用)
 モール内のボールは、プレーヤーの手から手によってのみ後方に移動することができる。ボールキャリアは自ら動いて後方に移動することはできない。(ラインアウトで)ボールを剥ぎ取ろうとするプレーヤー(リッパー)は、ボールを確保するまでジャンパー(ボールキャリア)に接触していなければならない(→罰:ペナルティキック)。
*なお、今後他にもモールに関する新しいルールが採用される予定。

【主な改正は以下の通り(北半球では7月より採用】
●安全が確保されているのであれば、スクラムコラプシングに対してアドバンテージを適用できる。
※これまではスクラムコラプシングでアドバンテージを適用してはならなかった。

●相手の行為に対しわざと倒れたり、レフリーに反則が起きたと思わせるよう「シミュレーション」は反則となる。

●スクラムを組む際、負傷その他正当な理由がない限り、レフリーがマークを示したら速やかに(30秒以内を目安に)互いに組み合う準備をしなければならない。

●スクラムの中にボールがある間、ボールを獲得しなかった側のスクラムハーフは、フランカーとNO8の間に入ってはならない。

●スクラムの中のボールがNO8の足元にあり、スクラムの前進が止まり(前進できず)3~5秒が経過したらレフリーは「ユーズイット」のコールをし、その後チームは直ちにボールを出さなければならない。