男子個人戦の決勝は早稲田実業の丹下将太と秀明八千代の白石光の対戦。2人はすでに何度となく戦っており、昨年の今大会で対戦した時は白石が、今年の選抜地区大会では丹下が勝利している。攻撃的なテニスをする丹下に対して、白石はスライスをミックスさせた…

男子個人戦の決勝は早稲田実業の丹下将太と秀明八千代の白石光の対戦。2人はすでに何度となく戦っており、昨年の今大会で対戦した時は白石が、今年の選抜地区大会では丹下が勝利している。

攻撃的なテニスをする丹下に対して、白石はスライスをミックスさせたり前後に動かしたりと相手を崩していく。その基本的なスタイルは変わらず試合は進行。白石は、序盤で打ちに行った時、風が強くてミスが出たため、「ミスしないことを第1に考えた」と、通常よりもフォアスライスを使う頻度を増やしていた。そうして、第1、2セットとも先にリードを奪う。そんな白石のテニスに対して丹下は、「(自分の)ミスでポイントを取られていた。気づかないうちにはまっている感じ。イライラをうまく切り替えられなかった」と、挽回の糸口をなかなかつかめない。

加えて白石は、最近サービスのスピードも確率も上がってきたことで、キープに自信を持っており、リードを保って優勝を果たした。

「素直にほっとしています。今年は自分の年代だし、全国タイトルを2、3年取っていなかったので、絶対に優勝したかった」と白石。今大会前にはタイとマレーシアの遠征に約20日行っており、帰国後すぐに大会入り。ハードコートから砂入り人工芝へとサーフェスが変わったことでの対応もしなくてはならず、フィジカル的には疲れていたが、「気持ちでカバーしました」。

個人戦優勝者には全米オープンジュニア予選のワイルドカードが与えられる。白石は全仏オープンジュニア予選にワイルドカードで出場した時も、今年の全豪オープンジュニア予選に出場した時も、本戦入りを果たせていない。だからこそ、「とりあえず本戦に出場したい。まずは1戦1戦です」と力を込めた。

◇白石光(秀明八千代) 6-3 6-3 丹下将太(早稲田実業)

◆全米オープンジュニア予選派遣選手

白石光(秀明八千代)

◆日中韓遠征の派遣選手

丹下将太(早稲田実業)、德航太(法政二)、町田晴(四日市工)、石槫元晴(名古屋)、補欠:阿多竜也(相生学院)

日程

団体戦 3月21日~25日

個人戦 3月22日~23日(予選)

    3月24日~26日(本戦)

会場は博多の森テニス競技場、春日公園テニスコート(©スマッシュ)

※写真は優勝した白石光

(©スマッシュ)