F1グリッドガール・フォトギャラリー@後編 昨季限りでの廃止が発表されてしまったF1のグリッドガール。前編では第1戦・オーストラリアGPから第10戦・イギリスGPまでのグリッドガールを見てもらった。後編では第11戦・ハンガリーGPから第…

F1グリッドガール・フォトギャラリー@後編

 昨季限りでの廃止が発表されてしまったF1のグリッドガール。前編では第1戦・オーストラリアGPから第10戦・イギリスGPまでのグリッドガールを見てもらった。後編では第11戦・ハンガリーGPから第20戦・アブダビGPまでの美女を紹介しよう。鈴鹿サーキットを彩った日本人グリッドガールはどんな衣装だったのか?

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第11戦・ハンガリーGP(ハンガロリンク)

【第11戦】ハンガリーGP

 ハンガリーGPはイタリアの石油会社アジップ(現エニ)のグリッドガールのイメージが強いが、2015年からはピレリがタイトルスポンサーとなり、同社のコスチュームを着たグリッドガールが登場。これまではスポーティなコスチュームが多かったピレリだが、2017年は上半身にカジュアルさも残しながらもアンブレラプリーツスカートとハットで上品なイメージを創出。スタイル抜群で美女の宝庫と呼ばれるハンガリーにふさわしいコスチュームになった。



第12戦・ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)

【第12戦】ベルギーGP

 シーズン後半戦の開幕となるベルギーGPは、前戦ハンガリーに続いてピレリがタイトルスポンサーを務め、グリッドガールもまったく同じコスチュームが続くことになる。それでもフランス、ドイツ、オランダが入り混じった複雑な文化圏を形成するベルギーの多彩な美女たちが身にまとえば、ハンガリーとはまた違った雰囲気を放っていた。



第13戦・イタリアGP(モンツァ・サーキット)

【第13戦】イタリアGP

 2016年からF1の公式パートナーとなったハイネケンは伝統あるイタリアGPを主軸グランプリのひとつに据えており、同年からタイトルスポンサーを務めると同時にグリッドガールのコスチュームも提供。2017年はハイネケンのイメージカラーである緑色とロゴが大胆にあしらわれた生地を使用して、なんと30名以上のグリッドガール全員に異なるデザインのドレスを用意するという前代未聞の趣向を凝らしてみせた。



第14戦・シンガポールGP(シンガポール市街地コース)

【第14戦】シンガポールGP

 F1初のナイトレースとして開催されてきたシンガポールGPは、同国のナショナルフラッグシップであるシンガポール航空がタイトルスポンサーを務めており、そのキャビンアテンダントたちがグリッドガールとして登場する。民族衣装サロンケバヤをモチーフにした制服は、夜になっても高温多湿のシンガポールでも涼しげで優雅な雰囲気を醸し出してくれる。



第15戦・マレーシアGP(セパン・インターナショナル・サーキット)

【第15戦】マレーシアGP

 1999年から2017年まで開催されたマレーシアGPは国営石油企業ペトロナスがタイトルスポンサーを務めており、グリッドガールも同社のコスチュームを身にまとう。土曜日はスポーティ、日曜日は民族衣装バジュクロンをモチーフにした衣装と決まっており、いずれもペトロナスのイメージカラーであるグリーンシースルーの飾りが涼しげ。赤道直下の高温多湿という厳しいコンディションだが、彼女たちは汗だくになりながら30分以上もグリッドガールを務め上げていた。



第16戦・日本GP(鈴鹿サーキット)

【第16戦】日本GP

 かつてはフジテレビがタイトルスポンサーとグリッドガールを担っていたが、ここ数年はタイトルスポンサーもなくグリッドガールのいない数少ないグランプリのひとつだった。それでも、2016年はエミレーツ航空、2017年は主催者手配によりグリッドガールが登場。各グランプリの観客エリアでファンサービスとして配布されるF1のシンプルなデザインのTシャツと、同じく純白のショートパンツと厚底スニーカーでカジュアルに決めた。日本のレースクイーンとは真逆のイメージだが、これも世界にアピールすべき日本らしさのひとつだと言える。



第17戦・アメリカGP(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)

【第17戦】アメリカGP

 テキサス州オースティンで2012年から開催されているアメリカGPは、当初はテキサスらしくカウボーイをモチーフにしたコスチュームとウェスタンブーツを身にまとったグリッドガールだった。F1がアメリカ資本となり”地元グランプリ”となった2017年は一転して、真っ赤なワンピースドレスとブーティ姿になっている。耳もとのブルーの飾りと合わせて、かろうじてアメリカっぽさを感じさせるくらいだが、大きく開いた胸もとはセクシーでアメリカらしく開放的。プラカードには女性のための乳がん啓発活動のピンクリボンがあしらわれた。



第18戦・メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)

【第18戦】メキシコGP

 2015年の復活開催時には地元らしさを感じさせるメキシコ模様のドレスで魅了してくれたメキシコGPだが、2016年からはハイネケンがタイトルスポンサーになって特徴の少ないドレスになった。しかし2017年は同社のコスチュームながら民族衣装ウィピルをモチーフにし、メキシコらしさを前面に打ち出したデザインとなり、胸もとのメキシコ刺繍も印象的。花の髪飾りに加え、同じ週末に迎えるメキシコ版ハロウィーン「死者の日」にちなんで仮面をつけたりと、趣向を凝らしたグリッドガールとなった。



第19戦・ブラジルGP(インテルラゴス・サーキット)

【第19戦】ブラジルGP

 ブラジルGPもハイネケンがタイトルスポンサーだが、グリッドガールは前戦メキシコGPとは打って変わって1970年代風のレトロテイストに仕上がっている。同社のカラーである緑色のパンタロンに白いタートルネックのトップス、そしてジャケットを肩掛けという珍しいスタイルのグリッドガールとなった。



第20戦・アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)

【第20戦】アブダビGP

 アブダビGPのグリッドガールは2009年の初開催からタイトルスポンサーを務める国営エティハド航空の社内公募で選ばれたキャビンアテンダントたち。新興の航空会社だけに国籍も多彩だ。同社が新制服を導入した2015年~2016年はその制服で登場したが、2017年はそれ以前と同じようにモダンでレーシングな雰囲気のオリジナルコスチュームになった。ただし、イスラム教国だけに黒色がメインで露出はあくまで控え目。飾りのカラーはジッパーやベレー帽のロゴに配した金色だけと、雰囲気はやや重々しい?

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