アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は15日、「ABN AMRO ワールド・テニス」(オランダ・ロッテルダム/2月12~18日/ハード)の大会4日目に行われたアンドレアス・セッピ(イタリア)との2回戦で敗退した。今大会で第3シードが他選手の棄…
アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は15日、「ABN AMRO ワールド・テニス」(オランダ・ロッテルダム/2月12~18日/ハード)の大会4日目に行われたアンドレアス・セッピ(イタリア)との2回戦で敗退した。今大会で第3シードが他選手の棄権により敗者復活した「ラッキールーザー」に負け、番狂わせになった格好だ。
カウントは4-6、3-6の0-2で、試合時間は1時間17分だった。
ズベレフは次世代の№1候補筆頭格と目されており、長身から繰り出す高速サービスと伸びのあるフォアハンドで押し込む特徴を持つ20歳。ランキングではすでに4位(2月12日付)に入っており、現在までの調子で進化を続ければナンバーワンになる可能性を指摘する声もある。
一方のセッピは、2002年にプロデビューのベテランで、長身を生かした長いリーチで、とにかくボールを拾い、ミスを出さずにラリーを展開する。ランキングは現在(2月12日付)で81位と100位圏内ではあるものの、上位とは距離があった。◇ ◇ ◇
試合は冒頭からは、ズベレフが優勢に進める展開となった。同選手が第1ゲームから主導権を握った。
ズベレフはストロークの打ち合いで優勢を築くと、ボールを打ち抜いて放つウィナーや、セッピのネットミスなどからブレークを手にし、1ブレークアップのリードを築いた。
その後、ズベレフとセッピはキープをそれぞれ続けたものの、セッピが3-2で迎えたリターンゲームをブレークすると、続く2度のリターンを含めて3連続でブレーク。1度は自身のサービスゲームもブレークされたものの、セッピが競り勝ち、1セット目を取得した。
2セット目に入ると、ズベレフとセッピはともに、ブレークには到達できずに推移するかに見えた。その中で、先行したのはセッピで、2セット目の流れが6ゲーム目に動いた。
ズベレフは、同ゲームで、ストローク戦を序盤で制したほか、センターに打ち込んだサービスウィナーなどで40-0とリードしたものの、苦しむ展開となった。
対するセッピが、ズベレフのダブルフォルトなども重なりデュースに追いつくと、相手のミスからブレークポイントをつかんだ。続くポイントでも、リターンからのストロークの打ち合いをズベレフがミスし、セッピがブレーク。貴重な1ブレークアップのリードをつかんだ。
セッピはそのまま、ブレークを重ねることはできなかったものの、自身のサービスゲームも失わずに、ランキング4位を相手に勝利に漕ぎ着けた。
セッピは次戦で、ピエール ユーグ・エルベール(フランス)とダニール・メドベージェフ(ロシア)の試合の勝者と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)
※写真は2018年の「全豪オープン」でのアレクサンダー・ズベレフ
(Photo by Chaz Niell/Icon Sportswire via Getty Images)