「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会2日目の2月14日、錦織圭(日本/日清食品)は1回戦で、主催者推薦であるワイルドカードで出場のノア・ルビン(アメリカ)と対戦。7-5、6-3のストレート…

「ニューヨーク・オープン」(アメリカ・ニューヨーク/2月12~18日/ハードコート)大会2日目の2月14日、錦織圭(日本/日清食品)は1回戦で、主催者推薦であるワイルドカードで出場のノア・ルビン(アメリカ)と対戦。7-5、6-3のストレートで勝利し、2回戦へと駒を進めた。試合時間は1時間34分だった。

両者は今回が初めての対戦。今大会は第5シードで出場の錦織は、昨年に起きた右手首の怪我から復帰後、徐々に完全復活への道を進んでいる。今年の初戦に選んだ「ATPチャレンジャーニューポートビーチ」での結果は振るわなかったものの、「ATPチャレンジャーダラス」では見事優勝。今回はさらに上位の、より強い選手の集まるツアーレベル「ATPツアー」へ戻ってきた。対する地元アメリカのルビンは、2月12日付けのランキングで232位と、前週よりも46位ポジションを落としたが、21歳とまだまだこれからの成長が見込まれるプレーヤー。◇   ◇   ◇

試合はルビンのサービスから開始。錦織は第1ゲームでいきなりのブレークポイントを握ったものの、サービスブレークならず。すると直後のゲームは錦織がピンチに。ダブルフォルトで、錦織は先にサービスブレークを許してしまう。

錦織1-3とリードされた第5ゲーム、錦織は再びブレークポイントを握る。するとデュースを繰り返す展開から錦織が取り、早めのブレークバックを果たした。このセット序盤はなかなかファーストサーブが入らない錦織だったが、第8ゲームではサービスエースも飛び出し、徐々にエンジンが上がってきた様子。

ゲームカウント5-5で迎えた第11ゲーム、錦織がギアを一段上げたようにラブゲームでサービスブレーク。このセットついにリードすると、直後のサービスゲームもしっかりキープし、錦織が1セット目を先取。

続く第2セット、錦織が1ゲーム目でいきなりサービスブレークを果たし、勝利に向かって幸先のよい立ち上がり。すると第5ゲームには相手のダブルフォルトも絡み、錦織がゲームカウント4-1と大きく試合を有利にした。ところが錦織5-2の第8ゲームには、ルビンが土壇場で意地の粘りを見せる。ここは錦織がラブゲームでサービスブレークをし返されてしまった。

最後まで気を抜けない試合は第9ゲーム、錦織が相手のサービスゲームで40-15と2本マッチポイントの大きなチャンス。しかし必死に食い下がるルビンに2本しのがれ、デュースまで持ち込まれた。それでも、その後に相手のダブルフォルトもあり、最後は錦織がルビンを振り切り、見事勝利を飾った。

錦織は試合後自身の公式アプリを更新。「今日の勝利は嬉しいです。ツアーに復帰できて最高です。」とコメントし、喜びを伝えた。

錦織は2回戦で世界ランキング72位のエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)※写真は「ロジャーズ・カップ」での錦織圭

(Photo by David Kirouac/Icon Sportswire via Getty Images)