エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が15歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)の「全豪オープン」快進撃に終止符を打ち、ネットを挟んでコスチュクを優しく抱擁すると、激励の言葉をかけた。2日連続で気温40度に達した中、第4シードのスビトリーナはロ…

エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)が15歳のマルタ・コスチュク(ウクライナ)の「全豪オープン」快進撃に終止符を打ち、ネットを挟んでコスチュクを優しく抱擁すると、激励の言葉をかけた。

2日連続で気温40度に達した中、第4シードのスビトリーナはロッド・レーバー・アリーナで6-2、6-2の勝利を収め、シーズン最初のメジャー大会で初めて4回戦進出を決めた。

「同じウクライナの女子選手と当たるのは悲しかった。同じ国の選手との試合はいつも辛い」と、世界ランク1位を目指して争う5人の女子選手の一人であるスビトリーナは語った。「彼女はすごいファイター。素晴らしい未来が開けている。彼女の名前を、これからたくさん耳にすることになるはず」

コスチュクは世界ランク521位で今大会に出場し、第25シードのペン・シューアイ(中国)とオリビア・ロゴウスカ(オーストラリア)を倒して、1996年のマルチナ・ヒンギス(スイス)以来の「全豪オープン」本戦で勝利を収めた最年少選手となった。

それでも金曜日のトップ10の選手との対戦は、コスチュクにとってハードルが高すぎた。

9本のダブルフォルトを犯し、その内1本はマッチポイントで、ファーストサーブの確率はわずか37%だった。

自身のクォーターで唯一勝ち残っているシード選手のスビトリーナは、5本のエースを決め、アンフォーストエラーは11本に留まり、59分で勝負が決まったこの試合のサーブで1度もダブルフォルトを犯さなかった。

コスチュクはコートを去った直後に通路でタオルに顔を埋めてすすり泣いたものの、今回の経験からなにを学んだかとその後で問われた時には、敗北をジョークにする余裕があった。

「たくさん学んだ。スビトリーナに1時間レッスンしてもらったら、いくらかかると思う? 私は無料だった」とコスチュクは語った。

コスチュクは昨年の「全豪オープン」ジュニア女子で優勝したことから、予選の出場権を獲得。予選3試合全てに勝ち、本戦でも最初の2試合で勝利を収めた。

スビトリーナの次戦の相手には、マグダ・リネッテ(ポーランド)を6-1、6-4で下したデニサ・アレルトバ(チェコ)が決まっている。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は試合後に抱き合うスビトリーナ(右)とコスチュク

(AP Photo/Dita Alangkara)