日本は1次ラウンド(R)でオーストラリア代表と3戦目に対戦する。24年のMLBドラフトで全体1位指名を受けた期待の若手内…

日本は1次ラウンド(R)でオーストラリア代表と3戦目に対戦する。

24年のMLBドラフトで全体1位指名を受けた期待の若手内野手や、4大会連続出場となるベテラン右腕らを擁し、前回大会に続いて1次Rを突破できるかが注目。すでに東京・府中で事前キャンプを行っており、大会に向けて調整を進めている。

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オーストラリア代表は06年の第1回大会から参加し、前回大会で初めて日本と1次ラウンドで同組となった。日本には1-7で敗れたが、他3試合に勝利して初めて1次Rを突破。準々決勝ではキューバに惜しくも3-4で敗れたが、ベスト8で大会を終えた。

前回大会に続いて同国を率いるのは、元ブルワーズで99年にオールスターに選出されたデービッド・ニルソン監督(56)。00年には「ディンゴ」の登録名で中日でプレーした。今回の代表メンバーについて「満足しているよ。準備ができているし、さまざまな才能を持っている。複数のポジションを守れる選手もいる。いい戦いができると思うよ」と自信を見せ、日本との対戦には「楽しみ。前回はいきなりショウヘイにホームランを打たれたね」と思い起こしていた。

注目選手は、24年のMLBドラフトでガーディアンズから全体1位指名を受けたトラビス・バザナ内野手(23)。シドニー出身で、15歳で国内のプロリーグ入りし、高校ではクリケットでも活躍した。22年に米国のオレゴン州立大に進学し、24年にオーストラリア出身選手で初めて全体1位指名を受けた。同年のプレミア12にも出場している。昨季は傘下ルーキーリーグ、2A、3A合わせて84試合に出場し打率2割4分5厘、9本塁打、39打点、12盗塁、OPS・813。バザナはMLB公式サイトに対し「オーストラリア代表としてプレーするのは、国の野球に対する見方を変える大きな機会。成長の余地も改善の余地もたくさんある。WBCなどの大会は、オーストラリアの野球に憧れて、将来は野球選手になりたいと思うきっかけになるかもしれない」と、母国の野球発展を願った。

他には、ヤクルトからホワイトソックスに移籍した村上宗隆のチームメートで、代表チームでは唯一の現役メジャーリーガーのカーティス・ミード。23年にレイズでデビューし、昨年7月にトレードでホ軍に加入した。なお、ネルソン監督によればバザナとミードは宮崎キャンプから合流する見込みだという。

主将を務める右腕ワーウィック・ソーポルドはかつてタイガースに所属し、3年間で82試合に登板。今大会で4度目の出場となる。主軸アレックス・ホールは前回大会で高橋宏斗から本塁打を放った強打者。エースとして期待される左腕ジャック・オラフリンは24年にアスレチックスでデビューし、前回大会では韓国戦に先発して2回を無安打無失点に抑えて勝利に貢献した。左腕アレックス・ウェルズは双子の弟ラクランとともに代表選出。「なかなか同じチームでプレーすることはないからうれしいよ」と喜んでいた。

代表チームは16日に事前キャンプ地の府中に到着し、公式Xでは選手がラーメン店を利用する様子や地元の小学校を訪問する映像などが公開されている。さらにファンから質問を募集し、実際に選手が答える動画をアップするなど、積極的にファンとの交流を深めている。強化試合の前には「スタンドから応援歌を歌ってくれたらうれしいです!」と投稿で呼びかけ、それに応じたファンが球場で応援歌を歌って選手を鼓舞。本戦でも、日本のファンからの熱い応援が見られるかもしれない。【山下翔悟】