◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子ショートプログラム(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラ…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 女子ショートプログラム(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
【ミラノ(イタリア)17日=大谷翔太】女子ショートプログラムが行われ、初出場の中井亜美(TOKIOインカラミ)が自己ベストの78・71点をマーク。今季シニア1年目の17歳が、笑顔の五輪デビューを果たした。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功し、勢いに乗った。ルッツ―トウループの連続3回転、後半の3回転ループを決めた。演技後は両手でガッツポーズ。見守った中庭コーチは「よく演技できますね。僕だったらできていないです」と教え子の強心臓に驚いていた。五輪での3回転半ジャンプ成功は伊藤みどり、浅田真央、樋口新葉に続き、日本女子4人目の快挙となった。演技を終え、「正直びっくりしている。この大舞台でこれだけの演技ができたことがすごく今嬉しく思っている。(トリプルアクセルは)練習からも調子が良かったので、本番はあとやるだけかなという風に思っていて、自信もすごくあった」と振り返った。
ついに憧れの舞台に立った。昨年4月に誕生日を迎え、17歳で五輪出場資格を得た中井。シニア1年目を迎えると、GPシリーズデビュー戦のフランス大会でいきなり優勝を飾った。GPシリーズ2戦を経てファイナルに進めば、日本勢最上位となる2位と躍進。五輪選考レースで先頭を走り、全日本選手権4位で切符をつかんだ。
5歳で始めたフィギュアスケートは、2010年バンクーバー五輪で銀メダルの浅田真央さんの映像をみたことがきっかけ。代名詞「トリプルアクセル」の虜となり、すぐに練習を始めた。GPファイナルでは、その浅田さんが観客席で見守る中、大技を成功。「浅田さんの前でトリプルアクセルを決めたい気持ちがあった」と声を弾ませ、一気にミラノまで突き進んできた。
現地入り後も順調に調整を重ね、大舞台への緊張感を問われても「正直、あまり怖さというものは自分は持っていない」と強心臓。17歳らしく「失うものもないと思っているので。まずはこの五輪を、どれだけ楽しめるか」と気風よく語っていた。17歳で表彰台なら、浅田さんの19歳を2歳下回り最年少。ニューヒロインがミラノで旋風を巻き起こす。
◆中井 亜美(なかい・あみ)2008年4月27日、新潟市出身。17歳。5歳で競技を始め、21年に新潟市から千葉県に拠点を移し、中庭健介コーチに師事。千葉・南行徳中2年の22年全日本選手権で4位。23年世界ジュニア選手権銅メダル。昨季ジュニアGPファイナルは3位。通信制の勇志国際高千葉2年。趣味は音楽鑑賞。勝負メシは牛丼。150センチ。