◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート ペアフリープログラム(16日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 「りくり…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート ペアフリープログラム(16日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
「りくりゅう」の出会いは19年。木原は18年平昌五輪をともに戦った須崎海羽と、三浦は市橋翔哉とのペアを解消し、新たなパートナーを探している時だった。共通の友人で、アイスダンス元五輪代表の小松原美里さんから、三浦が「龍一くんって、すごくいい人だよ」とアシストを受け、木原に声をかけた。7月末にトライアウトを実施。そこで木原は、衝撃を受ける。
木原が三浦を真上に投げ上げるツイストリフト。投げた瞬間、木原は「雷が落ちた」と本能的に感じた。「ここまで相性が合うんだ」と思えば、三浦も「感じたことのない高さ。『空中時間って、こんなに長いんだ』と」。現在も「りくりゅう」最大の武器でもあるスピードは「2人とも大好き」。木原は「化学変化、そういったものがカップル競技に存在するんだな、と三浦さんと滑ってみて思いました」と、今につながる原点を語っていた。
プライベートでは、粒あん派の木原とこしあん派の三浦、コーヒーに砂糖を入れる三浦と入れない木原で意見は分かれるが、氷に乗れば「120%、信頼しています」。息抜きのゲームは、9歳上の木原が基本は“負け役”。大会期間中、任天堂のSwitch2で「マリオカート」をすれば、勝たせて三浦の気持ちを盛り上げる。ミラノ入り後は人気ゲーム「桃太郎電鉄」にいそしみ、木原が妨害キャラなどで有利に立とうものなら“強制終了”。三浦が無敗を保っていた。
結成から7年。木原は「この種目が広がるためには、ペアというカテゴリーがあることをもっともっとたくさんの人に知ってもらわないといけない。そのためには、僕たちが結果を出し続けることが一番の近道。僕たちが頑張ることが、日本のペアの将来につながる」と語っていた。GPファイナル、世界選手権、そして五輪。「りくりゅう」が極めた頂点は、日本フィギュア界のベンチマークとなっている。(大谷 翔太)