馬トク報知では今年から過去の名勝負を当時の記事から振り返る【競走伝】がスタート。今回はアサカディフィートが勝った200…

 馬トク報知では今年から過去の名勝負を当時の記事から振り返る【競走伝】がスタート。今回はアサカディフィートが勝った2008年の小倉大賞典を取り上げる。JRAの平地競走を10歳馬が制したのは初めて。しかも、重賞で大きな記録を打ち立てた。

 昨年のVTRを見ているようだった。馬場いっぱいに広がって叩き合う最後の直線。大外からまとめてかわしたのは、今年もアサカディフィートだった。

 JRAの平地では初となる10歳馬の勝利を、重賞という大きな舞台で成し遂げた。「調教でもしっかり動くし、まだまだ気持ちも体も若い。本当によく頑張ってくれる馬だよ」と鶴留調教師。偉業達成の愛馬を称えた。

 この日が69戦目のベテランホースは、小倉の走りを知っていた。「ついて行けなくて」(中舘)道中は最後方からとなったが、勝負どころの3コーナーで急加速。そこから問答無用に突き抜けた。これで小倉では【2・2・0・2】。このレースは4度目の出走だった。

 「切れましたねえ。自分で動いて行って、最後も本当にいい脚を使ってくれた」と中舘。アサカディフィートのコンビでは04年の中山金杯以来、実に約4年ぶりの重賞Vとなった。

 その後、11歳まで長く走り抜いたアサカディフィートは09年2月13日付で競走馬登録を抹消した。通算76戦11勝(うち地方3戦0勝)。重賞勝ちは2007、08年の小倉大賞典、2004年中山金杯。現在は、生まれ故郷である北海道新冠町の協和牧場で暮らしている。

 10歳での平地勝利は並ぶ馬はいたが、長く最高記録だったものの、2023年に11歳で勝ったマイネルプロンプトが更新。しかし、10歳での重賞制覇は、いまだに2012年ステイヤーズSを勝ったトウカイトリックと並ぶ最高齢記録だ。