◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」 誇り高きエースナンバーが継承された瞬間だった。サッカーJ1東京Vがホームで迎えた百…
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
誇り高きエースナンバーが継承された瞬間だった。サッカーJ1東京Vがホームで迎えた百年構想リーグ開幕・水戸戦には、レジェンドOB・ラモス瑠偉氏(69)が来場していた。3―1で勝利した試合後。自身の現役時代の代名詞、背番号「10」を今季から継承し、2アシストの主将MF森田晃樹(25)と対面すると、抱き寄せてハグを交わし、思いを伝えた。
「10番の背中を見たくて今日会いにきた。あなたが5年前につけるべきだった。似合っていました。特に3点目の(アシスト前の)トラップが素晴らしかった。見に来てよかった」
真っすぐな思いを若き後継者に伝え、喜んでいた。
ここ数年「10」をつけた選手が1年で移籍する流れが続いていたこともあり、SNS上には「10番をつけると1年でいなくなる」などのコメントもあった。そのため、江尻篤彦強化部長(58)は「読売クラブから継承する10番はものすごく重い、権威のある背番号。ラモスさんが象徴で、匹敵する人じゃないと難しい。彼しかいないと思った」と、小3から下部組織で育ち、東京V一筋でプレーする大黒柱に昨年までの「7」から新たな未来を託した。
全ての重責を担った森田はボランチでプレーし、立ち上がりに連続で股抜きを見せるなど、卓越した技術で2アシスト以外にもラモス氏を思い出させるような周囲を魅了するプレーを見せ、豊富な運動量と守備も含めて攻守で際立っていた。幸先の良いスタートを切った森田も「期待していただいているのでチームを勝たせる選手になりたい」と自覚十分。レジェンドも認める名門クラブの10番のプレーに注目したい。(サッカー担当・後藤 亮太)
◆後藤 亮太(ごとう・りょうた) 2012年入社。プロ野球担当を経て、23年から現職。