◆ミラノ・コルティナ五輪▽ノルディックスキー・ジャンプ 【バルディフィエメ(イタリア)16日=松末守司】2人が3回ずつ飛…

◆ミラノ・コルティナ五輪▽ノルディックスキー・ジャンプ

 【バルディフィエメ(イタリア)16日=松末守司】2人が3回ずつ飛んで合計得点を競い合う新種目の男子スーパー団体(ヒルサイズ=HS141メートル)が行われ、小林陵侑(29)=チームROY=、二階堂蓮(24)=日本ビール=で臨んだ日本は、合計535・2点の6位にとどまり、メダルを逃した。悪天候により3回目途中で打ち切られ、2回目までの成績で順位が確定し、初代王者は逃した。二階堂は個人のノーマルヒルとラージヒル、混合団体に続く4個目のメダルはならなかった。スポーツ報知評論家の1998年長野五輪男子ジャンプ団体金メダリスト・岡部孝信さん(55)=雪印メグミルク・スキー部総監督=は、悪天候での中断を経て金メダルに輝いた長野五輪を引き合いに「もう少し中止の判断を待ってあげてほしかった」と話した。

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 五輪の大舞台で、選手たちには最後まで勝負させてあげたかったですね。残念な結果でした。もう少し待てば良かったなと思います。実際、すぐに雪がやんだじゃないですか。日本の大会では、気象情報を見る担当者がいて「何分後にやむ」などの予報をもとに小刻みに延期したりします。海外のW杯でも、風が強ければ時間をずらしてでも競技を成立させようと努めるのが通例です。ただ、今回はあまりにもあっさりと打ち切られた印象です。

 多くの方が、98年の長野五輪団体のことを思い出したと思います。長野の時は、もっとひどかったです。中断時間は1時間以上と長かったし、天候の状態も今回の比ではないレベルで悪かった。そのような経験を持つ身としても、改めて今回はもう少し中止の判断を待ってあげてほしかったと感じます。

 二階堂選手と小林陵選手は、ともに少し動きが小さくなっていた印象です。台から立ち上がる時に一瞬止まってしまい、前への勢いが足りていませんでした。2人とも調子が上がらない時のジャンプになっていました。

 記録は「幻」となってしまいましたが、二階堂選手の3回目はしっかり良い方向に立ち上がって距離を伸ばす、本来のジャンプができていました。2回目終了時点で銅メダルとは僅差だったので、3回目で2人とも普段通り飛べば十分に巻き返せていたと思います。

 今大会、二階堂選手と丸山希選手が個人でメダルを取り、混合団体でも銅メダルを取りました。日本チームとしては、非常に良い結果だったと思います。小林陵選手はアプローチで重心が少し後ろ気味になり飛び出しが上方向になってしまっていましたが、本来のジャンプを取り戻せば、W杯で連勝できる実力はまだまだあります。4年後へ向け、二階堂選手、小林陵選手、丸山選手らがしっかり日本チームを引っ張り、その後に続く若手が「追い越そう」という強い気持ちを持ってトレーニングに励んでいってほしいです。世界の頂点を狙える「強い日本」が戻ってきたと言える、いい五輪だったと思います。