◆第60回共同通信杯・G3(2月15日、東京競馬場・芝1800メートル、良) 東西で15日に重賞が行われた。クラシックへ…

◆第60回共同通信杯・G3(2月15日、東京競馬場・芝1800メートル、良)

 東西で15日に重賞が行われた。クラシックへの登竜門、第60回共同通信杯・G3は東京競馬場の芝1800メートルで行われ、2番人気のリアライズシリウス(津村)が接戦をしのいで重賞2勝目を挙げた。手塚久調教師は「皐月賞(4月19日、中山)に向かおうと思います」と1冠目への挑戦を宣言した。

 素質馬ぞろいのライバルを力でねじ伏せ、大舞台への大きな一歩を刻んだ。道中2番手に構えたリアライズシリウスは残り400メートルで満を持して先頭に立つ。津村の右ステッキが1発、2発と飛ぶ懸命の鼓舞に応えてパワフルに脚を伸ばすと、大外から鋭く迫ったベレシートの強襲を頭差しのぎ切ったところが、世代唯一となるJRA重賞2勝目のゴールだった。鞍上は「胸を張って大きいところに行けると思います」と声を弾ませた。

 課題を克服する大きな1勝をつかんだ。ここまで3戦全てでゲートが合わず、序盤からビハインドを背負う苦しい展開を強いられた。それだけに陣営は入念に練習を施し、そのかいあって、きっちりスタートが決まったことも大きな勝利の要因だ。津村が「何とか練習の成果が出て本番でも入ってくれて、すごく成長してくれたと思います」とパートナーをたたえれば、手塚久調教師も「馬が納得しているし、すごい大人になっているんじゃないですか」と精神面での成長を感じ取る。

 前走のリベンジを果たした。絶好調とは言えないなかで挑んだ朝日杯FSは5着。トレーナーは「休み明けの部分が非常に大きかった」と振り返り、「同じ馬体重(530キロ)でも全然動きが違っていたからね」と状態が格段に違っていた。

 次戦は「皐月賞に向かおうと思います」と手塚久師。昨年はマスカレードボールで制したが、皐月賞、日本ダービーは〈3〉〈2〉着とあと一歩及ばなかった。トレーナーは同時期の2頭を比較し、「この馬の方が大人ですね」とジャッジ。楽しみが増す一方のポエティックフレア産駒が“先輩超え”を狙う。(石行 佑介)

 ◆リアライズシリウス 父ポエティックフレア、母レッドミラベル(父ステイゴールド)。美浦・手塚貴久厩舎所属の牡3歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算4戦3勝。総獲得賞金は8718万6000円。主な勝ち鞍は25年新潟2歳S・G3。馬主は今福洋介氏。