フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(28)=トヨタ自動車=の岐阜・温知小、池田中時代の同級生、陸上男子1500…

 フリースタイルスキー男子モーグルの堀島行真(28)=トヨタ自動車=の岐阜・温知小、池田中時代の同級生、陸上男子1500メートル日本記録保持者(3分35秒42)の河村一輝(28)=トーエネック=がスポーツ報知の取材に応じ、自身の競技に受ける刺激や当時の堀島との思い出を語った。(取材・構成=手島 莉子)

 モーグルで22年北京五輪で銅メダルを獲得した堀島と、陸上1500メートルで21年に日本記録を樹立した河村。2人のトップ選手は小中学生時代を同じ環境で過ごしてきた。「みんな『いっくん』って呼んでいました。学年の中でも中心的な、スターみたいな存在でした」と堀島の印象を振り返る。性格面でも周囲を引っ張り、運動も何でもできた。「廊下でバック宙をやっていました。球技系もすごくてドッジボールも強い。すげえなあって思っていました」。

 河村の一番得意な持久走も、当時は堀島の方が強かった。小学生時代、河村が現在主戦場とする1・5キロの大会で「いっくんは1番を6年間とっていたと思うので、1回も勝てていないです。めちゃくちゃ速かった」。自身は中学生から本格的に陸上の中長距離に挑戦して成長。3年時は800メートルで全日本中学校選手権にも出場した。中学生で校内の持久走大会はなかったため、今は「どっちが勝つかわからないですね」と笑った。

 文武両道な姿も印象的だった。スキーやスノーボードの選手は雪のない夏、水を張ったプールなどに飛び込むウォータージャンプで練習を積むことが多い。堀島は「夏は合宿に行っちゃうから」と中学時代、ノート一冊を自由学習で埋める夏休みの宿題を、休みに入る前に完走。「もう埋めたらしいよって話題になっていました。突拍子もないことをする人だったので、学年で有名でした」。

 競技は違えど、刺激は大いに受けている。河村は21、23年の日本選手権を制覇したが「そこでちょっとホッとしたところがあった」と明かす。21年に日本記録を樹立してからは「プレッシャーもあった」という。堀島は17年世界選手権で優勝し、メダル有力選手として18年平昌五輪に挑んだが転倒でまさかの11位。その後22年北京五輪で復活の銅メダルを手にした。「挫折があった中でも、メダルをとってくる。1回苦しい期間を挟んでから、さらに上がってくるって、本当にすごいなって思います。すごい刺激を受けます」。

 自身もさらなる飛躍を見据えている。日本記録を樹立してから5年。長く塗り替えられていないことは「1500メートルの競技自体が進歩していない。自分ももっと突き抜けないといけない」。今季こそ、さらなる記録更新を目指し「良い流れをつかんだら、自分はガツンといけると思う。5年経っちゃったので、なんとか出さないとなって思っています」。同級生の活躍をエネルギーに、それぞれの競技を盛り上げていく。