第58回青梅マラソン(報知新聞社ほか主催)は15日、東京・青梅市の日本陸連公認コースで開かれる。30キロの部に1万25…

 第58回青梅マラソン(報知新聞社ほか主催)は15日、東京・青梅市の日本陸連公認コースで開かれる。30キロの部に1万2500人、10キロの部に4000人がエントリーした。10キロは午前9時30分、30キロは同11時30分に号砲。14日は住友金属鉱山アリーナ青梅で開会式やトークショーが行われ、元日のニューイヤー駅伝で初優勝した嶋津雄大(25)=GMOインターネットグループ=、女子マラソンでアテネ五輪金メダルの野口みずきさん(47)、第102回箱根駅伝(1月2、3日)で3連覇した青学大の原晋監督(58)、ゲストランナーの青学大OB・若林宏樹さん(23)らが登場して、盛り上げた。

 8年ぶりの青梅路でさらに強くなった姿を披露する。嶋津雄大は「目標はもちろん、優勝。ナンバーワン」と力強く意気込んだ。元日のニューイヤー駅伝6区区間賞で、チームの初優勝に貢献した後も「ロードレースでは、青梅マラソンを一番の目標に据えてやってきた」と順調に練習を積んできた。

 嶋津にとって、青梅路は競技人生の原点だ。若葉総合高1年時から男子高校生の部10キロに3年連続出場。2年時はわずか5秒差で2位だった。「1位の選手が報道陣の方に歩いていく姿を見た。1位と2位ってこんなに違うんだって思いました」。当時、他の大会でも2位を取ることが多かった嶋津。「監督から『2番じゃダメだ』って叱られていましたが、あまり響いていなかった。このレースで身をもって分かった」

 同高3年時、嶋津の目はギラギラしていた。「絶対に1位を取る」。ラスト400メートルは3選手が競り合う展開となったが「また1位の選手の背中を見るのは絶対に嫌だ」と強烈スパート。全力で振り切り、初優勝を勝ち取った。「自分の競技力向上につながったレース」と特別な舞台だった。

 男子で10キロと30キロの「2冠」達成となれば大会初の快挙だ。女子では、2008年北京五輪マラソン6位のマーラ・ヤマウチ(英国)が10キロの部で3度、そして10年の30キロの部を制した例がある。高低差85・8メートルと起伏の激しいコースも嶋津は「ずっと平坦(へいたん)だと単調すぎて楽しみがない」と創価大時代、箱根駅伝で細かいアップダウンのある4区を3度経験し、4年時に区間賞など好成績を残してきた。嶋津の激走が青梅路を熱く盛り上げる。(手島 莉子)=おわり=

 ◆嶋津 雄大(しまづ・ゆうだい)2000年3月28日、東京・町田市生まれ。25歳。堺中1年から陸上を始め、若葉総合高3年時に「箱根駅伝の登竜門」といわれる青梅マラソン高校10キロの部優勝。18年に創価大文学部入学。箱根駅伝は2年10区区間賞、4年4区区間賞など活躍。卒業後はGMOインターネットグループに進み、今年のニューイヤー駅伝は6区区間賞。初優勝に貢献した。169センチ、55キロ。