◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 男子フリー(13日、イタリア・ミラノ) 初出場の佐藤駿(エームサービス・…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 男子フリー(13日、イタリア・ミラノ)

 初出場の佐藤駿(エームサービス・明大)が、ショートプログラム(SP)9位から逆転の表彰台。フリー186・20点で、合計274・90点とし銅メダルを獲得した。

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 日下匡力コーチこん身のガッツポーズがリンク脇で出た。佐藤本人よりも感情を爆発。ファンの間では“風物詩”となった師弟の歓喜の表現を、五輪でも見せた。SP9位からの逆転劇。ライバルたちの順位が下になるたびに「だんだん、開いた口が塞がらなくなってきて」。ついには「声がかれるくらい出しちゃった」と喜びを爆発させた。

 日本の救世主だ。8日の団体表彰式で、表彰台の表面の素材で選手の靴の刃が傷ついた。靴のメンテナンスのプロでもある日下コーチは、研石を国内から持参。選手全員分の靴を、約2時間かけて研磨した。選手が普段、靴を持ち込む専門店の担当者と連絡を取りながら、研ぎ方も微調整。実は、専門店が使っている研石は、日下コーチが製作したものであるという衝撃的な事実も判明し「僕が作ったものなので。全く問題ないです」。不安を一掃していた。

 日本フィギュアを救い、佐藤は銅メダル。佐藤が不安なく臨めたかを問われると、「研磨しているの、僕ですよ。当たり前じゃないですか。僕がいるから安心感しかないです」と頼もしく語った。(大谷 翔太)