【バルディフィエメ(イタリア)14日=松末守司】日本時間16日に行われる女子の最終戦となる個人ラージヒル(LH)に向け…
【バルディフィエメ(イタリア)14日=松末守司】日本時間16日に行われる女子の最終戦となる個人ラージヒル(LH)に向けた公式練習が行われ、チームの柱、伊藤有希(土屋ホーム)が、復調気配を示し、最終調整を終えた。
12日のLHの初飛びでいきなり138メートルの大ジャンプを飛んだのに続き、3回のジャンプで1回目に再び134・5メートルのビッグフライトを見せ、2回目も131メートル。3回目こそ飛距離を伸ばせなかったとはいえ、130メートル級のジャンプを連発し、「少しずつ良くなってきた。自分の体のフィーリングで飛べるようになった」と手応えをつかんでいる。
11日の混合団体のメンバーからは外れたとはいえ、出場選手だけでなく、伊藤、勢藤優花(オカモトグループ)、そして、スタッフがチーム一丸となって日本チームは悲願の同種目初のメダルを獲得した。前回北京五輪でスーツの規定違反で失格し、涙にくれた高梨沙羅(クラレ)の悔しさを知っている。大会後、その高梨を抱きしめともに涙したシーンはファンの心に深く焼き付いている。
今度は自分の番。今季は絶不調に陥ってはいるが、W杯で9勝を挙げる実力者は、徐々に調子を上げてきており、今大会の最終種目となる五輪初採用となる個人LHにすべてをぶつけるつもりだ。「女子のレベルが上がるにつれて、世界最高峰の舞台で女子が活躍できる機会が増えるはありがたいと思う」と気持ちを高める。チームを陰から支え続けてきたベテランが、初の個人メダルを引き寄せて見せる。