◆明治安田J2・J3百年構想リーグ▽第2節 奈良1―0今治(14日・ロートフィールド奈良) J3の奈良クラブがホームでJ…

◆明治安田J2・J3百年構想リーグ▽第2節 奈良1―0今治(14日・ロートフィールド奈良)

 J3の奈良クラブがホームでJ2のFC今治を破って今季初勝利を飾り、元日本代表FWの大黒将志監督(45)は、指揮官としての初白星を挙げた。試合終了のホイッスルが響くと、新人監督は次々とスタッフたちと抱擁。選手たちと固い握手をかわし「本当にうれしいですね」と、チームにとっても自身にとっても記念すべき1勝をかみしめ、「でも、これで終わりではない」と手綱を締めた。

 開幕節のJ2徳島戦(7日・ロートF)は0―6の惨敗。大黒監督は「それでも変わらず見に来てくれたサポーターに、喜んでもらいたい」。期するものがあった第2節は前半35分、主将のMF森田凜が右足で“チーム大黒”公式戦初ゴールとなる先制弾。守備陣も体を張り続け、格上を零封した。14日で24歳になった森田は「最高の誕生日。大黒監督はフランクに接してくれて、勝つことにこだわってやってくれている」と感謝。後半アディショナルタイムに勢いあまって審判への異議でイエローカードを食らった大黒監督も、試合後は笑顔で勝利のラインダンスに加わった。

 戦いは続く。現役時代に点取り屋だった大黒監督は「シュートが少なかった」と相手の6本を下回る5本には不満げ。絶好の追加点のチャンスも逃したが「シュートを外したくて外している選手はいない。僕もフォワードだったから分かる」と選手に寄り添った。「できなかったところを修正し、良かったところを伸ばす作業を続けていく。一戦一戦しっかり戦って優勝を目指す」ときっぱり。かつて日の丸を背負った大黒監督の挑戦は、まだ始まったばかりだ。(田村 龍一)

 ◆大黒 将志(おおぐろ・まさし)1980年5月4日、大阪・豊中市生まれ。45歳。G大阪ユースから99年、トップ昇格。2003年から3年連続2ケタ得点。05年のJ1初優勝に貢献。06年にグルノーブル(フランス)移籍。トリノ(イタリア)でもプレー。国内外12クラブを渡り歩き、栃木所属の20年限りで現役引退。日本代表では05年アジア最終予選・北朝鮮戦で後半ロスタイムに決勝点を奪い「大黒様」フィーバーに。06年ドイツW杯にも出場。J1通算204試合69得点。日本代表通算22試合5得点。引退後は川崎コーチなどを経て昨年12月、奈良監督就任。178センチ、71キロ。