◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(13日・リビーニョ・スノーパーク) 【リビーニョ(イタリア)13…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(13日・リビーニョ・スノーパーク)

 【リビーニョ(イタリア)13日=宮下京香】男子で初出場の山田琉聖(19)=チームJWSC=が92・00点をマークし、銅メダルを獲得した。高回転技がトレンドとなっている中、武器とする独創的なルーチン(技の構成)が五輪の大舞台で評価された。

 貫いてきたスタイルで銅メダルをたぐり寄せた。山田は1回目から“独創性”で会場をとりこにした。4発目に前方に宙返りする「マックツイスト」を決めるなど圧巻の完成度で、92・00点をマーク。技を出す度に揺れる歓声を味方に1回目を終え、首位に。戸塚、ジェームスに上回られたが、初出場の19歳は堂々と表彰台に立った。「本当に信じられない。自分のルーチンを貫いて、3番になれたことは純粋にうれしい」と感慨に浸った。

 異彩を放った。ハイレベルな争いとなった今大会は、高回転技のトリプルコーク(TC)1440(斜め軸に縦3回転、横4回転)を複数種類入れる選手も多く、同技の完成度の争いとなった。しかし、山田はTC1440を入れずに勝負した。決勝で争った12人のうち11位のチェース・ジョージー(米国)と2人だけの戦法。「緊張感もあったが、楽しめた」。トレンドに流されず、独自路線でつかんだ銅メダルを胸を張った。

 今季W杯を初制覇。これが大きな弾みとなり、平野歩、平野流、戸塚に次ぐ最後の1枠を奪い取り、初の夢舞台に立った。8日のビッグエア男子で木俣椋真(23)が代表4番手から銀メダルに輝いたのを見て、「僕も頑張りたい」と“下克上”を誓っていた。ジュニア時代から知る戸塚から「顔が全く日焼けしない真っ白な子だった」と言われた道産子が、高回転時代に新たな戦い方を示した。

 19歳の視線はすぐに次の舞台に向いた。「4年後の五輪は目指しているし、またこの舞台に立てたらいいなと思う。自分の技やルーチンを貫いて、4年後も行けたらいいな」と山田。誰もがまねできない、唯一無二のスタイルを極めていく。

◆山田 琉聖(やまだ・りゅうせい)2006年3月25日生まれ。札幌市出身の19歳。両親の影響で5歳からスノーボードを始め、10歳でハーフパイプを本格的に開始。23年全日本選手権で初優勝し、24年ユース五輪で銅。W杯は16歳だった22~23年季から転戦し、24年12月に3位で初の表彰台。昨年12月に初制覇。同月のザ・スノーリーグで3位。相生学院高卒。国際スノーボード&スケートボード専門学校に在籍。171センチ。