◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(13日・リビーニョ・スノーパーク) 【リビーニョ(イタリア)13…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽スノーボード・ハーフパイプ(13日・リビーニョ・スノーパーク)
【リビーニョ(イタリア)13日=宮下京香】男子決勝が行われ、2022年北京五輪金メダルの平野歩夢(TOKIOインカラミ)は7位に終わった。2回目にフロントサイド・ダブルコーク1620(4回転半)の大技を決めて86・50点をマークしたが、1回目と3回目は無念の転倒。冬季五輪日本人初の4大会連続の表彰台は逃した。
1月のW杯で転倒し、右骨盤骨折など大けがを負った。負傷から復帰し、11日の予選は7位で通過。この日の決勝では表彰台には届かなかったが、最後まで諦めずに戦い抜いた。
競技後に現地で報道陣の取材に応じ、心境を語った。
◆平野歩夢に聞く
―7位で終えた。
「本当に、まずこうやって生きて戻ってこられて良かった。自分の今の状態での全力にはチャレンジできたのかなというところは、1つ、結果を抜きにして自分にとっていい経験だった」
―フロントサイドダブルコーク1620を飛ぶことはいつ決めたか。
「もう決めてはいたけど、練習で調整が間に合わなかったり、本当にぶっつけ本番で出した。あそこまでの回転をするとけっこう痛みにつながったりすることもあったので、アドレナリンだったり、痛み止めを飲んで、リスクをかけて最後挑んだ」
―着地の度に痛みは出たか。
「いや、アドレナリンとか出てるので、そこは感じてたら滑れてない。何とかごまかして滑れた」
―ケガした中で挑んだ意味は。
「経験としてすごいプラスだと思う。ここに来なかったことを想像したら、来て自分の全力と向き合って、チャレンジを自分にさせてくれて感謝を感じる。本当、この経験はこれから先につながるので、いい経験をさせてもらった」
―ハイレベルな戦い。
「4年でこれだけの進化もあることって、4年前はあんまり想像できてないような世界観だったり、レベルの高さを証明してくれた。そういうものが選手それぞれの中でも、言葉で表せないようないろんな感情やプレッシャーと戦って、ここまで来て、みんながベストを出した五輪の舞台だった。一緒に戦った仲間たち、友達との開放感もちょっと違うというか、前回と違う空気感も感じた」
―後輩の選手たちがメダルを獲得した。
「みんな本当にすごいベストな滑りをしてくれたし、改めて日本の強さを証明できた。自分自身も刺激になる、持ち上げられ方をして、自分もあそこまでチャレンジできた。みんな本当におめでたい結果にそれぞれなったと思う」
―次の4年に向けて。
「まだ何も考えてない。まずケガを治して、自分らしい、自分自身が強くなっていけるような方向に進化していきたい。そこはぶれずにまた自分が新しい姿を周りの人に届けられるような、そういう積み上げ方をまたゼロから歩んでいきたい。そこを見ててくれれば助かります」
―この4年は北京で夢をかなえた続きを見る、と話してた。
「夢の先に向き合えたことがすごい貴重な時間。絶対に金メダル取らなきゃないとかというよりも、そういう目的と、できるかできないかということと戦わせてくれた経験は、その気持ちを持ってないとここまで歩んでこれてない。それが本当にプラスな時間に今日はなった。いろいろ、前回の五輪とは違う状況での大会になったけど、自分の中では無駄なものは何一つないという風に落とし込んで、また自分が進化していけるような姿を届けられるように、また自分らしくやっていきたい」
―五輪という舞台。
「言葉で表せられないくらいいろんな感情と、ケガのこともそうだし、自分の前回メダルを取って次も目指したいという気持ちが芽生えたのもある。自分の負けず嫌いとか、それなりに強いプライドを持ってないとここまで多々勝てこれない世界だと思う。たくさん感情はあるけど、そういうものの集大成というか、そういう気持ちがあって原動力にもなってたし、ここまで戦えたと思う」
―前回は弟・海祝さん、今回は別の家族もいた。
「なかなかまだちゃんと会えてなくて、来てるのは何となく分かってるけど、どっかで応援してくれてると思って、自分も競技に集中してたので、あんまり考えられてはなかったけど、海祝は自分より年も下なのでガンガン頑張ってほしいし、一緒に高めていければと思う」