国際オリンピック委員会(IOC)は12日、ミラノ・コルティナ五輪のスケルトン男子ウクライナ代表ウラジスラフ・ヘラスケビ…

 国際オリンピック委員会(IOC)は12日、ミラノ・コルティナ五輪のスケルトン男子ウクライナ代表ウラジスラフ・ヘラスケビッチを失格処分としたと明らかにした。ロシアによる侵攻で命を落とした母国のアスリートたちの顔を描いたヘルメットを着用して競技することが、選手の表現に関するガイドラインに違反すると判断した。

 ヘラスケビッチはこれまで、ヘルメットには追悼の意を込めたとして、五輪会場での練習でも身に着けていた。この日の初戦に臨む予定だったが、出場は認められなかった。

 IOCは「いかなる広告、主義思想の宣伝も身体、競技ウエア、アクセサリーに表示してはならない」と定める五輪憲章に抵触するとして、本番での着用を認めない考えを表明。代替案として、黒の腕章の着用を同選手に提案していた。

 ヘラスケビッチは11日、報道陣の取材に対し「憲章に違反していない。戦死したアスリートの犠牲があったから、私はここにいられる。(彼らを)裏切ることはできない」と主張。ヘルメットの灰色で「哀悼」を表現していると説明し、考えを変えなかった。さらに、12日には失格とされたことを巡り、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴を検討していると明らかにした。