◆ネオムターフカップ・G1(2月14日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・芝2100メートル) ずっと熱い視線を受けていた…
◆ネオムターフカップ・G1(2月14日、キングアブドゥルアジーズ競馬場・芝2100メートル)
ずっと熱い視線を受けていた。ヤマニンブークリエのデビュー前。松永幹調教師は横山典から「いい馬だな」と告げられた。「歩きとかを見ていたのかな。ただ、うちの厩舎で最初のキタサンブラック産駒だったので、豊(武豊)に乗ってほしくて」とレジェンドに騎乗依頼した一昨年10月のデビュー戦で勝利。検量室前には出迎えの輪に加わる横山典の姿があった。
初コンビはデビュー7戦目だった昨年6月の町田特別。1馬身3/4差をつけての快勝だった。「乗ってからも『いい馬』と言ってくれていました」。ともに1983年に入学した競馬学校2期生。かけがえのない同期だ。「乗り役、という感じ。競馬が好きじゃなかったら、ここまで乗れない。馬のジャッジは結構厳しめで嫌な思いをする人もいるかもしれないけど、そこはとらえ方次第だと思う」。忌憚(きたん)なく、意見を言い合える間柄。だからこそ、高い評価を聞けたことがうれしかった。
2年前はマテンロウスカイとバロンドールでドバイに参戦。ともに鞍上を託した。現地で2頭の寺田寿男オーナー、千代乃オーナーを交え、会食したのも懐かしい思い出。そして、初のサウジアラビアとなる今回は偶然にも同便で週末に現地入りする予定だ。「今の4歳世代の勢いに乗りたいし、上積みはある。一発があると思っています」とトレーナー。JRA通算3000勝まで「あと1」に迫った盟友との絆が、中東の夜空に光り輝く。(山本 武志)
◆松永 幹夫(まつなが・みきお)1967年4月10日、熊本県生まれ。58歳。1986年に騎手デビューし、06年までJRAでG16勝を含む1400勝。07年に厩舎を開業し、JRAでは重賞23勝を含む通算564勝。海外でもラニの16年UAEダービーなど重賞を3勝している。