◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 男子ショートプログラム(10日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラ…
◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 男子ショートプログラム(10日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
【ミラノ(イタリア)10日=大谷翔太】2022年北京五輪銀メダルの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)は103・07点で2位発進した。冒頭の4回転―3回転の連続トウループ、4回転サルコーを成功。最後のトリプルアクセル(3回転半)でステップアウトがあったが、得意のステップ、スピンで最高難度のレベル4を獲得した。
演技後の苦笑いの理由について「やっちゃったなっていう。あちゃーっていう感じだった」と明かした。「でも全体的に見ればできた部分の方が大きかった。アクセルもそこまで落ち込むようなものではなかった。すぐに立て直せるものではあった。フリーで4回転フリップを久しぶりに投入するので、しっかり調整して悔いない演技をしたい」と語った。
初出場だった前回の北京大会で団体、個人ともに銀メダルを獲得。今大会、団体はSPに出場し、自己ベストに0・1点に迫る108・67点。世界王者のマリニン(米国)を抑えて1位となり、日本の2大会連続銀メダルに貢献した。個人戦を前にも「ジャンプも、いつもよりスラスラ決まる」と、好感触を語っていた。
今季は、昨年12月の全日本選手権で2連覇。日本男子のエースとして、人知れず重圧とも戦っている。大会前、ミラノ近郊での事前合宿中。女子のエース、坂本花織(シスメックス)は鍵山から「花織ちゃんって、緊張しますか?」と聞かれた。「するよ」と答えると「どうやって向き合っていますか?」と更に質問。坂本は、鍵山の問いに意外さを感じながらも「緊張するのはいいこと。自分が今まで頑張ってきたから、緊張する。緊張は悪いものではない」と説いたという。その中で見せた、団体SPの演技。女子のエースは「さすがの一言でした」と、感服していた。
日本初の2大会連続、ダブルメダルがかかる今大会。男子フリーは、13日(日本時間14日)に行われる。3大会連続のダブル表彰台に挑む日本男子を、新エースとしてけん引する。
◆鍵山 優真(かぎやま・ゆうま)2003年5月5日、神奈川県出身。22歳。5歳から競技を始める。19年12月の全日本選手権でジュニアながら3位。20年ユース五輪で金メダル。同年の四大陸選手権でジュニアで銅メダル。シニア転向後初出場の21年世界選手権で銀メダル、22年北京五輪で銀メダル。24年全日本選手権制覇。父は92年アルベールビル、94年リレハンメル両五輪に出場し、93年に全日本3連覇の正和さん。