フィギュアスケートのシングルは10日(日本時間11日)に、男子ショートプログラム(SP)を迎える。日本は22年北京五輪…
フィギュアスケートのシングルは10日(日本時間11日)に、男子ショートプログラム(SP)を迎える。日本は22年北京五輪銀メダルの鍵山優真=オリエンタルバイオ・中京大=、初出場の佐藤駿(ともに22)=エームサービス・明大=、三浦佳生(20)=オリエンタルバイオ・明大=の3人が出場。同年代の3人は「関東三羽がらす」と呼ばれ、高め合ってきた仲間だ。“弟分”の三浦が明かす3人の関係性と、少年時代からの夢をついにかなえる。
ミラノ五輪の男子日本代表が決まった昨年12月の全日本選手権。鍵山を指導する父の正和コーチ(54)は、しみじみと言った。「やっと、三羽がらすが戻ってきた」。同年代の鍵山、佐藤、三浦。刺激し合ってきたライバルが、同じ代表ユニホームに袖を通した。
神奈川出身の鍵山と、東京出身の三浦。佐藤は、中学進学を機に仙台から埼玉に転居した。2019年の全国中学大会では1位から佐藤、鍵山、三浦と表彰台を独占。2学年下の三浦にとって、当時2人は雲の上の存在だった。
8歳の時、初めて出会った鍵山はすでにトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を含む6種の3回転を跳び、衝撃を受けた。佐藤を知ったのは、小学3年時の試合。自身のカテゴリーで記録を持っていた佐藤の演技構成を見て、愕(がく)然としたという。「3回転跳べるか跳べないかの中、駿は3回転フリップを跳んでいた。これが、世界のトップに行く人なんだ、って。僕はもうスケートを諦めよう、諦めがつくレベルで、差があった」。苦笑いを浮かべながら振り返った。
佐藤とは大会直後の新人発掘合宿で初めて話し、意気投合。中学生になると、3人でよく話をするようになった。2人からは「呼び捨てでいいよ」と言われ、優真、駿、と呼ぶように。いつしか、五輪の夢についても言葉を交わすようになる。三浦は「何年も前から、オフで会う度にそういう話を。オリンピックシーズンに、3人でいけたらいいねと。現実になるとすごくうれしい。ビックリだし、よかった」と感慨に浸る。
三浦は、3人それぞれの特徴を人気アニメ「ポケットモンスター」に例える。闘志全開で滑る自分は「間違いなく、炎タイプ」。そして「優真は繊細だけど流れる感じが、水タイプっぽい。駿は、派手ではなく優しさがあるけど、鋭さも残せるところで草タイプ」。それぞれの良さを生かしつつ、ミラノ五輪で力を合わせて戦う。
18年平昌五輪から、3大会連続でダブル表彰台がかかる日本男子。世界王者マリニンの壁は高いが、三位一体となれば心強い。「やるからには、結果を残しにいきたい」と腕をまくる三浦。日本を代表する「三羽がらす」が、ミラノで羽ばたく。
◆ポケモンの「タイプ」 全部で18種類あり、炎、水、草もその一部。ポケモンにはそれぞれタイプがあり、タイプごとに相性がある。相性によってバトルのダメージが変わる。炎タイプは草に強いが、水に弱い。水タイプは炎に強いが、草に弱い。草タイプは水に強いが炎に弱いなど。代表例は炎タイプ(ヒトカゲ)、水タイプ(ゼニガメ)、草タイプ(フシギダネ)。