◆ミラノ五輪 ▽スピードスケート(9日、ミラノ・スピードスケート競技場) 女子1000メートルが行われ、初出場の吉田雪乃…

◆ミラノ五輪 ▽スピードスケート(9日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 女子1000メートルが行われ、初出場の吉田雪乃(寿広)はメダル獲得ならなかった。1分16秒11で16位だった。15日に控える本命の500メートルで初のメダル獲得を目指す。

 兄の影響で小学4年から競技を始めた。中学時代は100メートル障害を専門とした陸上と二刀流。盛岡工高に進むと、植津悦典氏の下で指導を受け、徐々に才能が開花した。高校卒業後も植津氏と二人三脚で歩み、24年シーズンにはW杯500メートルで2勝を挙げた。

 今季からは五輪3大会連続出場の及川佑コーチに本格的に師事。長野五輪金メダルの清水宏保氏からも指導を仰ぎ2人の武器であったロケットスタートをたたき込まれた。500メートルでの100メートルの通過タイムは、高校時代に12秒台だったが、昨年末の全日本選手権では10秒40をマークした。自己ベストも500メートル、1000メートルをともに更新し初の五輪切符をつかんだ。

 成績を残す一方で、「スケートは嫌い」と話す。海外転戦をしていても「早く家に帰りたい」と話し、今回の五輪出国前も「行きたくない」と何度も口にしていた。そんな吉田だが、スケートを続ける理由は周囲への恩返しのため。五輪出場を果たしたが、それだけでは満足していない。「大きな大会でメダルを獲得して、その先に恩返しがあると思っている」と今大会でのメダル獲得へ燃えている。いきなりの悲願はならなかったが、15日には本命の500メートルを残す。持ち味のスタートダッシュでメダルを手にする。

 ◆吉田 雪乃(よしだ・ゆきの)2003年1月29日、岩手県生まれ。23歳。小4から競技を始める。盛岡工高卒業後、寿広入り。22年1月、世界ジュニア選手権500メートル2位、1000メートル優勝。W杯通算3勝。自己ベストは500メートル36秒88、1000メートル1分13秒66でともに今季W杯で記録。中学時代は陸上部に所属し、100メートル障害が専門。164センチ。家族は両親、兄。