【バルディフィエメ(イタリア)9日=松末守司】ノルディックスキー複合のジャンプ公式練習が行われ、6大会連続出場のベテラ…

 【バルディフィエメ(イタリア)9日=松末守司】ノルディックスキー複合のジャンプ公式練習が行われ、6大会連続出場のベテラン渡部暁斗(北野建設)が、本番会場のプレダッツォ・ジャンプ競技場で初飛びを行った。

 イタリア入り後、距離練習をこなしていたが、ジャンプ練習はこの日が初めて。1回目に96メートルを飛ぶと、2回目は98・5メートル、3回目も100メートルと好飛躍をそろえ、上々のスタートを切った。「1本目を飛んだ時はやばいかなと思ったが、2本目、3本目と修正できた。そんなに悪くない位置で折り返せるかな。シャキッと決まったポイントが芽生えてくれば、もう少しいいジャンプができそうだなと思う」と前向きだった。

 シーズン前に今季限りでの現役引退を表明した。退路を断って挑む最後の五輪。W杯ではここまで13位が最高と結果は出ていない。それでも、シーズン中に第3子が誕生するなど、新たな糧も得てモチベーションは高まっている。競技は11日の個人戦ノーマルヒルから始まる。「どきどきしていますね。今までとは違う緊張感。今まではメダル取れて当たり前での状態で迎える緊張感とは違う。本当にできるのかなと不安から来るプレッシャーというのが一番大きいかな」と現状を語る。

 7日は同じ所属の丸山希が、女子個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得した。部屋でテレビ観戦し、「良かったですね。すごくうれいしいこと。一緒に練習する彼女がメダルを取る瞬間っていうのは心に燃えるものをともしてくれた」と力に変えている。

 ラスト五輪に向けて「桜を咲かせるつもりで皆さんと一緒に泣いて終われるオリンピックにしたい」と気持ちを高めた。