<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇男子パラレル大回転予選◇8日◇リビーニョ・スノーパーク18年平…

<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):スノーボード>◇男子パラレル大回転予選◇8日◇リビーニョ・スノーパーク

18年平昌大会以来2大会ぶり2度目の出場の斯波正樹(39=TAKAMIYA ZAO ONSEN)が、無念の失格で予選敗退となった。

44秒68でフィニッシュした1回目の滑走中に失格の判定があり、2回目へ進むことはできなかった。板からワックスのフッ素成分が検出されたためという。

その後、自身のインスタグラムを更新、以下のように、長文で説明した。

全文は以下の通り(原文まま)。

予選1本目終了後のワックス検査において、使用が禁止されているフッ素が検出されたため、失格(DSQ)という判断が下されました。

検査結果としては、滑走面の左足より前方はフッ素検出なし(ゼロ)、それより後方にかけて明確なフッ素反応が確認されています。

これまでワールドカップを通じて、同一の板・同一のワックス構成で毎試合フッ素検査を受けてきましたが、陽性が出たことは一度もありません。

私は近年、毎シーズン2000万円以上の活動費を自ら集め、ほぼ全額自己資金で競技活動を続けています。

これは責任の所在を誰かに向けるためではなく、自分が置かれている現実を、正直にお伝えしています。

ワックスについては、練習時は自ら作業を行っていますが、大会期間中はプロのサービスマンに正式に依頼し、板の仕上げをお願いしてきました。

ただし、今回のオリンピックでは宿泊地とワックスキャビンが離れており、加えて、いつも依頼しているサービスマンも事情により別の場所に滞在していたため、物理的・時間的な制約から、今回は便宜的にチームコーチにワックス作業を依頼しました。(エッジ作業は自分で行っています)

失格判断後、非公式という前提のもと、フッ素検出機器を使用した再検査を行いました。

・レースボードではない予備ボード

・陽性が出たレースボードの、陽性が出ていない部分に、同一のスタートワックスを同じコルク・フェルト・ブラシで施工

その結果、フッ素は検出されませんでした(陰性)。長年サポート頂いているワックスメーカーさんの製品ではないという点についても、確認が取れています。

また、全日本スキー連盟の正式な依頼文書に基づき、ワックスキャビン周辺の監視カメラ映像も受け取りました。

映像形式や画角の制約から、第三者の関与を特定することは困難ですが、データ変換後、私自身およびスタッフがそれぞれ確認を行う予定です。

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なお、あくまで現実的な立ち位置として、私はメダル候補と呼ばれる存在ではありません。

ワールドカップでの最高順位は4位であり、コンディションや展開が噛み合えば表彰台に届く可能性がある、という位置づけの選手です。

そうした現状を踏まえても、誰かが意図的に私を陥れる理由があるとは、正直なところ考えにくいと感じています。

ただ、近年は多額の自己資金を投じながら競技活動を続けている中で、毎試合フッ素検査が行われている状況において、自ら意図的に禁止物質を使用し、失格になりにいく理由は私にはありません。

自分自身のキャリアや信頼を損なう行為を、あえて選択する合理性はないと考えています。

多くの報道で「斯波正樹、ワックスの不正使用」と書かれています。言葉としては、規則上は間違いではありません。そう受け取る方がいることも理解した上で、それでも私は、これまで通り競技と正面から向き合ってきたその事実だけは変わらないと、ここに記しておきます。

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スポンサーの皆さま、これまで支えてくださった皆さま、恩師の方々、そして家族。不本意な形となってしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

今はまだ、この現実をうまく言葉にすることはできません。

それでも、誰もが経験できないことを経験したという事実は、いつか必ず、人生の価値になる。

「この経験があってよかった」

そう言える日が来ると、信じています。

2026年2月9日

斯波正樹