【バルディフィエメ(イタリア)8日=松末守司】 7日のジャンプ女子個人ノーマルヒルで13位だった高梨沙羅(29)=クラ…
【バルディフィエメ(イタリア)8日=松末守司】 7日のジャンプ女子個人ノーマルヒルで13位だった高梨沙羅(29)=クラレ=が、同種目で銅メダルの丸山希(27)=北野建設=とともに、10日の混合団体の女子メンバーに選出された。8日、金城芳樹コーチが発表した。前回の2022年北京五輪で日本は4位。スーツの規定違反で失格となった高梨にとっては雪辱の場となる。
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高梨が4年前の悪夢を振り払うジャンプ台に立つ。北京五輪でのスーツ規定違反は、引退さえ覚悟するほど心に暗い影を落とした。周囲の支えと感謝の気持ちを胸に再び歩き始めたとはいえ、その思いは忘れたことはない。「選手であっても応援する側であっても、一緒のチームであることは変わりない。どのポジションでも力になれるように頑張りたい」と気を引き締める。
男子はまだ決まっていないが、W杯個人総合2、3位で、日本の「二枚看板」である小林陵侑、二階堂蓮の選出が濃厚だ。高梨、丸山と合わせて、4人で4つの五輪メダルを持つ最強布陣となる。ライバルはプレブツ兄妹がいるスロベニアが筆頭で、急浮上してきたノルウェーのほか、オーストリア、ドイツに日本が絡み合う激戦が予想される。
ただ、五輪直前に行われたW杯ビリンゲン大会(ドイツ)では、1回目1番手の高梨が風に当たらず、まさかの9位発進だったが、それぞれが役割を果たして3位に入ったように爆発力も備えている。今回の飛ぶ順は、1番手を丸山が務め、高梨は3番手。メダルへの期待は相当、高まった。
この日の公式練習では、高梨は1回目に98メートル、2回目に98・5メートルの好飛躍をそろえた。「集中していきたい」。チーム一丸で、今度こそ輝くメダルを引き寄せて見せる。
◇高梨の22年北京五輪 女子ノーマルヒルは2大会連続の表彰台に届かず4位。混合団体では103メートルを飛んだ1回目終了後にスーツの規定違反で失格。両太もも回りが規定より2センチ大きかった。日本は通過圏内ギリギリの8位で2回目に進出。高梨は2回目で98.5メートルを飛び、日本は追い上げたが、3位のカナダに8.3点届かず4位。高梨は「自分のせい」と号泣した。