◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラノ(イタリア)8日=…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)8日=大谷翔太】団体で日本は2大会連続の銀メダルを獲得した。最終種目の男子フリーで五輪初出場の佐藤駿(エームサービス・明大)が自己ベストの194・86点をマークし2位。日本は合計69点とし、2連覇を果たした米国に1点差と健闘した。日本は最終日のフリーでペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)、女子の坂本花織(シスメックス)が1位。米国と同点トップで最終種目を迎えていた。

 佐藤は最終滑走。一つ前の世界王者、イリア・マリニン(米国)はミスがありながら200・03点。初出場の舞台で、大きな重圧に打ち勝ち滑りきった。演技後は何度もガッツポーズ。得点が出て日本の銀メダルが決まると泣き崩れた。坂本、鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)も大粒の涙を流し、仲間とたたえ合った。

 チーム・ジャパンの力を集結させ、つかんだメダルだ。日本は団体1日目の6日、ペアSPで三浦、木原組、女子SPで坂本が1位を獲得。2日目に男子SPの鍵山もトップを取り、米国に次ぐ2位で決勝に進んだ。最終日のフリーは、ライバルを5点差で追う展開。ペアの「りくりゅう」、女子の坂本、そして男子の佐藤で挑み、アイスダンスも含めた全員で戦い抜いた。

 北京五輪経験者は「りくりゅう」と坂本、鍵山の4人。大トリを務めた佐藤は7日の夜、五輪デビューを前に極度の緊張に襲われた。食事中に「最後は怖い」と、全てを背負う責任の重さを正直に仲間に吐露。同席した男子の三浦佳生によれば、佐藤の顔は「ハの字になっていた」という。皆で励まし、救いの手を差し伸べたのは副将の坂本。「頑張りーやぁ!」「大丈夫、金(メダル)はボーナスやから!」。自身も翌日にフリーを控えるなか、仲間を鼓舞した。

 三浦は仲間へのリスペクトを込めて言った。「今の団体は最強の布陣じゃないですか。文句なし、金を取りに来ているメンバー」。実力もさることながら、チームワークも抜群。坂本は「4年前から、目指していたものが少しずつ、近づいてきているなと実感できた。うれしいというか、誇りに思います」と、しみじみと語っていた。チーム戦に魂を込める坂本にとって、何より欲しかったメダルだろう。フィギュア強国・日本が、また新たな歴史を刻んだ。

 ◇団体戦の大会方式 男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目中3種目以上の出場枠を持つ国と地域で、国際スケート連盟の各種目ランク合計上位10チームが参加。予選と決勝で選手を交代できる。ショートプログラム(SP)、リズムダンス(RD)で1位から10位までに10~1点が与えられ、4種目の合計上位5チームがフリーの決勝へ。同じく1~5位までに10~6点が与えられ、予選と決勝の合計で順位が決定する。