◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体戦(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ) 【ミラノ(イタリア)8日…

◆ミラノ・コルティナ五輪 ▽フィギュアスケート 団体戦(8日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 【ミラノ(イタリア)8日=大谷翔太】女子フリーが行われ、日本はエース坂本花織(シスメックス)が148・62点をマークし、ショートプログラム(SP)に続き1位。チーム合計59点とし、米国に並びトップで最終演技の佐藤駿(エームサービス・明大)にバトンをつないだ。

 坂本は冒頭の2回転半、3回転フリップと決めていったが、後半の3連続ジャンプでミスがあった。演技後は笑顔で頭を抱えた坂本だったが、得点が出て合計点で米国をとらえたことを知ると涙があふれ、隣の鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)と抱き合った。坂本は「今日は3連続(ジャンプ)ができなくて、失敗してしまったけど、それでも148点が出たということに驚いた。その後にJAPANと書いてある場所の左側が『1』だったので、それが何より嬉しくて。そこから嬉しい気持ちが大爆発した」と振り返った。

 坂本は今大会、団体のSP、フリーをともに出場。現役引退を決めて臨んでいる最後の五輪で、シングルでは初めて2度団体で舞った。6日のSPでは、今季世界最高の78・88点をマークして1位。ペアで世界チャンピオンの三浦璃来、木原龍一(木下グループ)組も、SPとフリーの大車輪の活躍で、銀メダルを獲得した2022年北京五輪の経験者がチームをけん引した。

 約2週間で4回の演技。体力的にも精神的にも、乗り切るのは決して簡単ではない。女子初の3大会連続五輪を決めた昨年12月の全日本選手権後、強化部と団体、個人に向けたミーティングが行われた。そこで坂本は伝えたという。「私は、最後のカテゴリー(女子シングル)まで時間があるので、日本がそこ(金メダル獲得)を果たすために、両方出たい」。チームとして勝ち取るメダルの価値を感じた北京五輪。「メダル争いをする日本が誇らしい」という言葉通り、集大成の五輪で背中を見せた。

 個人では、北京五輪銅メダル。男子エースの鍵山優真(オリエンタルバイオ・中京大)とともに、日本初の2大会連続ダブルメダル獲得に挑む。現役生活も、残すはあと数回。一瞬一瞬をかみしめながら、最後まで滑りきる。

 ◇団体戦の大会方式 男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目中3種目以上の出場枠を持つ国と地域で、国際スケート連盟の各種目ランク合計上位10チームが参加。予選と決勝で選手を交代できる。ショートプログラム(SP)、リズムダンス(RD)で1位から10位までに10~1点が与えられ、4種目の合計上位5チームがフリーの決勝へ。同じく1~5位までに10~6点が与えられ、予選と決勝の合計で順位が決定する。