宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026(報知新聞社など主催)は8日、沖縄・宮古島市陸上競技場発着の6区間82キロで行われ…

 宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026(報知新聞社など主催)は8日、沖縄・宮古島市陸上競技場発着の6区間82キロで行われる。第102回箱根駅伝(1月2、3日)で往復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大、総合新記録で同2位の国学院大、同3位の順大など14校(オープン参加の連合チーム含む)が出場する。

 箱根路の王者、青学大はレース2日前の6日、宮古島入り。箱根駅伝6区3位と好走して優勝メンバーに名を連ねた石川浩輝をはじめ、昨年11月の全日本大学駅伝1区12位の榲山一颯(すぎやま・いぶき)、箱根駅伝登録メンバーの上野山拳士朗、期待株の前川竜之将、日向春空(はるあ)の有望な1年生5人が出場予定。当初、メンバー入りしていた神邑亮佑(1年)が体調不良のため、「シン・山の神」黒田朝日(4年)の弟の黒田然(2年)が急きょ宮古島遠征に加わった。

 宮古島名物の交通安全キャラクター「宮古島まもる君」に出迎えられた原晋監督(58)は「宮古島は暖かくて最高ですね」と満面の笑みを見せた。ただ、レースについては一転、表情を引き締めて「箱根駅伝の王者として、宮古島大学駅伝も優勝を狙います。新チーム初戦の駅伝になるので、しっかりと戦います」と言葉に力を込めて話した。

 宮古島大学駅伝は24年までは5区間100・5キロで箱根駅伝の片道と同スケールで開催されていたが、より多くのタイプの選手が出場できるようにするために25年から区間割りを変更。1区10・8キロ、2区12・2キロ、3区20・1キロ、4区10・0キロ、5区10・3キロ、6区18・6キロの6区間82キロで行われる。最長の3区がエース区間で、2番目に長い最終6区もレースの鍵を握る。

 昨年大会は、最終6区で国学院大が順大を逆転し、4時間8分38秒で大会連覇。2位に順大、3位に青学大が続いた。上位3校は、そのまま今年1月の第102回箱根駅伝で3位以内を占めた。

 前回、青学大は1区の出遅れが響き、優勝した国学院大と51秒差の3位に終わったが、出場6選手のうち、2区3位の佐藤有一(4年)、4区区間賞の黒田朝日(4年)、6区区間賞の飯田翔大(かいと、2年)と3人が今年の箱根駅伝優勝メンバーとなった。特に上り基調の4区では黒田朝日(4年)が区間2位に1分19秒の大差をつける圧巻の区間賞で9位から5位へ4人をごぼう抜き。その約11か月後、黒田朝日は第102箱根駅伝5区で驚異的な区間新記録をマークすることになった。「宮古島での力走が『シン・山の神』につながりましたね」と原監督は1年前のレースを振り返る。

 宮古島大学駅伝初優勝に向けて青学大は、好調。2日の香川丸亀国際ハーフマラソンでは榲山が1時間1分23秒の好記録で自己ベスト。同日の神奈川ハーフマラソンでも初レースの石川が1時間2分15秒で走破。日向も1時間2分15秒、上野山も1時間2分27秒といずれも自己ベストをマークした。宮古島大学駅伝では3区と6区のロング区間を担う予定の前川は練習の一環でペース走として出場し、ほぼ設定通りの1時間5分9秒でゴールした。急きょ宮古島大学駅伝のロング区間に出場することになった黒田然は、神奈川ハーフマラソンで1時間2分22秒の自己ベストをマークしており、連戦でタフさが求められる。

 宮古島大学駅伝は、各区間ともにアップダウンがあり「ミヤコブルー」と呼ばれる海を望めるポイントも多い。美しくもタフなコースで争われる。

 「ここで活躍できる選手は箱根駅伝でも期待できます。宮古島で駅伝力を見せてほしい」。原監督は、早くも約11か月後の第103回箱根駅伝(来年1月2、3日)に向けて、有望株の1年生6人にゲキを飛ばした。

 今年の箱根駅伝に出場した20校のうち14校が参加。さらに、そのうち、優勝の青学大、2位の国学院大、3位の順大、5位の中大、9位の帝京大とシード校(10位以内)が5校参戦する。

 10位と55秒差で惜しくもシード権を逃した11位の中央学院大をはじめ、12位の東海大、13位の神奈川大、14位の東洋大、15位の日体大、16位の東京国際大、17位の山梨学院大は、宮古島から箱根路に向けて再スタートを切る。4位の早大と20位の立大は6人未満の参加となるため「早立」連合チームを編成してオープン参加する。

 沖縄県の競技レベル向上のため、北山高、那覇西高、エナジックスポーツ高、宮古島高校生・中学生連合の4チームが6区(18・6キロ)を分割して参加する。第5中継所で、3位前後のチームのタスキリレーと同時にスタート。北山高、那覇西高、エナジックスポーツ高は6区を4分割、宮古島高校生・中学生連合は6区を5分割してタスキをつなぐ。箱根駅伝ランナーのスピードを体感することは、沖縄の中高生にとって貴重な経験となる。

 23年は6校、24年は9校、25年は11校、今回は12校(ほかにオープン参加1チーム)と出場校は大幅に増加。レースのレベルも年々アップしている。今大会の出場選手は大会前日(7日)の代表者会議で最終決定される。

 大会名の「ワイドー・ズミ」は宮古島の方言で、ワイドーは「頑張れ、ファイト!」、ズミは「素晴らしい、最高!」の意味。宮古島で「頑張る」学生ランナーの「最高」の走りが期待される。「宮古島から箱根へ―」。大学駅伝界で新しい格言が生まれつつある。

 レースは2月8日午前9時スタートで午後1時頃にゴール予定。熱戦の模様は、同日午前8時~午後2時までスポーツブルでライブ配信される。また、ケーブルテレビのイッツコムチャンネル、宮古テレビ、沖縄ケーブルテレビで生放送される。

 さらに、2月15日午後2時からTBS系列(関東ローカル)で「宮古島大学駅伝 2026~絶景を駈ける!大学駅伝開幕戦~」として地上波でダイジェスト録画放送される。

 宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026の出場校は以下の通り。

 青学大(第102回箱根駅伝優勝)

 国学院大(同2位)

 順大(同3位)

 中大(同5位)

 帝京大(同9位)

 中央学院大(同11位)

 東海大(同12位)

 神奈川大(同13位)

 東洋大(同14位)

 日体大(同15位)

 東京国際大(同16位)

 山梨学院大(同17位)

 ※早大(同4位)と立大(同20位)は3人ずつ出場の連合チームとしてオープン参加。

 今大会では「宮古島の皆さんと共に開催する駅伝大会」を目指し、チャリティー協賛を広く呼びかけている。協賛金額は1万円から10万円。協賛金の用途は大会運営、および地元スポーツ育成の活動資金。協賛メリットとして大会公式HPにてチャリティー協賛者として名前・法人名を掲載。申し込み手順など詳細は、大会ホームページに記載されている。