ボクシング元WBO世界ライトフライ級王者で現WBC世界同級3位の岩田翔吉(29=帝拳)が3月15日、横浜・BUNTAIで…
ボクシング元WBO世界ライトフライ級王者で現WBC世界同級3位の岩田翔吉(29=帝拳)が3月15日、横浜・BUNTAIで同級王者ノックアウト・CPフレッシュマート(35=タイ)に挑戦すると27日、発表された。30歳初戦となる試合日は総合格闘家の「師匠」故山本“KID”徳郁さんの誕生日という巡り合わせ。同日に都内で会見した岩田は、約11カ月ぶりの世界王座返り咲きを亡き師匠に届ける意気込みだ。同興行はWBO世界フライ級王座戦、WBA世界ミニマム級王座戦も行われるトリプル世界戦興行となる。
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約1年ぶりの世界王座返り咲きを狙う岩田は揺るぎない決意を胸に秘めていた。9歳の時、山本“KID”さんのジムで格闘技を開始。中学2年でボクシングに転向した後も合宿などを通じて交流してきた。その師弟関係を意識しながら「3月15日は師匠のKIDさんの誕生日。すごく3月15日は特別な日にしたい」と言葉に力を込めた。
昨年3月、レネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に敗れて王座陥落した。同5月から米国五輪代表コーチも務めたオギー・サンチェス・トレーナーと新コンビを組み、同10月に再起戦を飾ったものの「何かわき上がってくるものがなかった」と明かした。昨年末にサンチェス・トレーナーが帰国し、家族の事情で再来日が未定となった。新たに担当となった田中繊大トレーナー(53)の指導を通じ「眠っていた潜在能力を発揮してくれる」と切り替わった。そして4度目の世界舞台が師匠の誕生日という運命的な巡り合わせ。燃えない訳がなかった。
王者ノックアウトはWBAミニマム級王者時代に16度の防衛に成功。日本勢の挑戦者3人も下した「日本人キラー」だ。岩田は「(ノックアウトは)ムエタイでも王者でボクシングでも世界王者。根性があって好戦的に出てくるが、自分自身のボクシングに集中している」と集中する。来月2日には節目の30歳となるだけに「今までと違う、深みのあるファイトで世界王座に返り咲きたい」と燃えていた。【藤中栄二】